すきま英語

Part 16 比較①

さあ、今回から比較に入っていきますね。


比較とは、つまり比べることです。どちらの方がより〇〇か、どちらの方がより〇〇にVできるか、あるいは、いちばん〇〇なのは?

ではテキストでまずは原則から確認していきましょう😊

比較の原則

これまで、品詞の中で変化するのは、いつも名詞か動詞でしたね(単数複数、時制)

ところが今回の比較では、修飾担当の形容詞&副詞が変化します。

名詞の修飾担当の形容詞と、名詞以外を担当する副詞だけが比較変化し、それぞれ修飾する名詞や動詞を比べていきます。

結果は①勝ち②引き分け③負けの3パターン。

ではそれぞれを詳しく見ていきましょう!

勝ちのパターン:比較級&最上級の作り方

パターン1:He is taller than his older brother. 
*tall(背が高い) にerがついて「より背が高い」に変化、thanのとなりに「何よりも高いのか、という比べる対象がくる。 

パターン2:This car is more expensive than that car.
*expensive(値段が高い)の形はそのままで前にmoreをつけることで「より高い」になる。あとはパターン1と同じように、比較の対象がthanの後ろにくる。

基本はこの2パターンがあります。なぜtallはパターン1で、expensiveはパターン2なのかについては、テキストの続きを見てください。

その単語を発音するとき、最小限の音のカタマリを「音節」と言います。日本語では基本的に、1つの言葉が1音なので、音が切れない?という発想自体なかなか受け入れ難いですが、少しずつでもなれていくことで、英語の音に近づいていけます。

普通は音節は母音(a, i, u, e, o)の数と大体一致してますので、それを目安にするといいでしょう。

tallは母音が1つしかないので、切れません!
short, big, hot, coldなどもそうですね。なので、パターン1のグループに入ります。

それに対して、ex-pen-siveは母音が3つもありますね。
つまり3つの音節で成り立つ単語なので、パターン2に入ります。
beautiful, difficult, などもこの仲間です。
単に「長い単語」と覚えておくと、判断が難しいですので、ぜひ音節を意識するクセをつけていきましょう。

この2つのパターン以外に、③のように不規則変化する単語があります。
面白いのは、good/well , many/much , bad/ill のように、原形はそれぞれ違うのに、比較級と最上級は同じ形を取ることです。
混乱しないように、ぜひ頭に留めておきましょう!

引き分けのパターン:原級をas〜asではさむ

次は比較するものが「同じくらい」なときの表現です。
比べる形容詞や副詞を as ではさみます。

それぞれの例を見てみましょう。

形容詞: He is as tall as his father (is).  :彼は同じくらい背が高い/彼の父親と
asの前後は、天秤⚖️のように、同じものが乗っているイメージなので、
[He is] as tall as [his father is] と、どちらもS+Vですが、前出のbe動詞は後ろでは省略されることが多いです。

副詞:She can run as fast as her brother (can). 
彼女は走ることができる/同じくらい速く/彼女の兄と
ここでもcanが省略することが多いです。

負けのパターン:less 原級 than か、引き分けの否定

負けのパターンは2種類あって、一般的なのは、たった今やった「引き分けのパターン」を否定することです。
では、さっそくテキストの例文2つで練習してみましょう。

He is as tall as his father → He is not as tall as his father.
これで「彼は彼の父親ほど背が高くない」の意味になります。

She can run as fast as her brother. → She can’t run as fast as her brother.
この文もcanをcan’tに変更すれば「彼女は彼女のお兄さんほど速くは走れない」の意味になります。

この形でもうひとつ覚えておいていただきたいのは「否定文になるとき最初のasがsoに変化することもある」ということです。
ex. He is not so tall as his father./She can’t run so fast as her brother.

そしてもう一つが、less 原級 than です。

勝ちのパターンの時は、原級+er と more 原級のどちらかを音節の有無で考える必要がありましたが、負けは lessの一択です!

ex. This bridge is less long than that one.
= This bridge is not as[so] long as that one.

longは音節がないので、勝ちパターンならlongerでしたね。
でも負けのパターンではこのように変化なく、前にlessが来ることで「より少ない」の意味になります。
つまりmoreの逆がlessなんですね。

最後に、また先ほどの例文二つで練習してみましょう。

He is not as tall as his father.=He is less tall than his father.
She can’t run as fast as her brother.=She can run less fast than her brother.

どうでしたか?

lessに「より少ない」の意味があるので否定は必要ないですよ。

かなり長くなってしまいましたね。

お疲れ様でした!



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マリリン
オーストラリアのメルボルン在住25年の英語講師、マリリンです。イギリスのロンドン、アメリカのロサンゼルスにも留学していました。英語学習、海外生活、異文化、いろんな情報を皆さんとシェアしていきたいと思いますので、どうかよろしくお願いします!