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スコットランドにお住まいのいっこ先生。この度日本への一時帰国に合わせ、ワールドトーク事務局にお越しいただきました!

生徒の皆さまが「英語を話せるようになること」に力を入れているいっこ先生。そのために楽しく生徒さんが続けられる工夫を色々とされています。今回はそんないっこ先生の英会話レッスンについてのお話を聞いてみました。

自分なりに、海外に住んで英語学習についてこうした方がわかりやすいんじゃないか?って考えていました。

運営事務局)

今日は宜しくお願い致します!
じゃあさっそくですが、簡単に自己紹介からお願いいたします。

いっこ先生)

よく生徒さんとお互いの自己紹介的なことをしますが、自分の番はいつも微妙です(笑)。

名前が郁子(いくこ)で「いっこ」とも呼ばれることから講師名とさせていただきました。言いやすい方で呼んでいただけたらと思います。
神奈川で生まれ育ち、2002年にイギリスへ越しました。現在はイギリス人の夫と2人の子供たちと4人でスコットランドに住んでいます。

スコットランドはイングランド、ウェールズ、北アイルランドに並んでイギリスを構成する地域です。とは言っても独自の文化だけでなく国会や法律、紙幣まであり、日本国内で言う地域とは感覚が違うかもしれません。
グレートブリテン島の北部に位置し冬は寒く雨も多いですが、自然がとても美しく、歴史を感じさせる様々な名所と合わせ訪れる人が絶えないヨーロッパ有数の観光地です!

海外にお住まいの皆さんは同じように感じられると思いますが、イギリスでは対人関係、食文化、教育制度…など日本と異なることも多く、両方のいい所が見えて面白いですよ。

先生から頂いたスコットランドのお写真

運営事務局)

スコットランド、一度行ってみたいですね!
先生は普段は何をされていらっしゃるんですか?

いっこ先生)

本職というと母親業かな、子供たちが十代になり特有のチャレンジもありますが、多感な時期だからこそそれぞれの考えや気持ちを知ってより身近に感じたり勉強になったりします。

趣味というほどではないですが、音楽が好きで時々ピアノを弾いたり、娘がバイオリンを弾くので一緒に演奏したり、息子にピアノを教えたりもします。料理やインテリアも好きです。時間がある時はクックパッドを活用しています。

運営事務局)

わたしもよくクックパッドを見て料理してます!
海外でもクックパッドを見ている方、多いんですか?

いっこ先生)

そうですね、英語版もあるんですけど私は日本人のレシピを知りたいので日本語版を見ています。海外にいても和食だけは諦められないんです(笑)。普段手に入りにくい漬物、和菓子、お惣菜パンなんかを作ったりしています。

インテリアはイギリスでも人気があり、主人もDIY好きなので、私も一緒になってペンキ塗ったり出来ることをやっていますね!

運営事務局)

イギリスに行くことになったきっかけっていうのは何だったんですか?

いっこ先生)

きっかけは、短く言えば、主人と出会ったことですかね。

イギリスには何度か旅行で行っていて、友人の知り合いを通して主人の叔父と叔母と知り合い、「今度はうちに来て泊まったらいい」って言ってくれて。5年後に本当に泊めてもらうこととなり「うちの甥に会ったらいい」と、だんだんそういう風になっていって。そんな感じです。

主人は日本語ができないので、仕事などのことも考えてイギリスに住むことになり今に至ります。

運営事務局)

それは凄い!!生徒さんもそういった話を聞いたら夢が広がりますね!

それじゃあ次に…ワールドトークでオンラインの英会話講師をやろうと思ったきっかけをお聞きしたいなと。

いっこ先生)

子ども達が大きくなってきたタイミングでお仕事を探していましたが、車がいらず子ども達が学校から帰ってくる時に家にいられる、という条件で考えていました。
教える仕事は昔やっていたんですが、まだ自分の子ども達に教えることもある時点でさらに教える仕事もする余裕あるかな…と迷う気持ちもありました。でも、実際やってみて良かったです。

運営事務局)

良かった!

いっこ先生)

自分なりに、海外に住んで英語学習についてこうしたほうが分かりやすいんじゃないか?とか考えたりすることはあったので、興味を持ってくださる方にお伝えしてご意見をいただく機会を持てさらに勉強になっています。

学校で習った基礎文法や表現を使いながら、ネイティブの話し方を注意して聴くことが一番の勉強になりました。

運営事務局)

いっこ先生はいつから英語に興味をもって、どんな風に勉強をされてきたんですか?

いっこ先生)

小学生の時、父がアメリカ人講師から英語を習っていて、時々バーベキューに呼んでもらったりしたのが最初の接点ですね。中学校で科目として習い始め、15歳くらいからネイティブ講師の英会話スクールに通い始めました。

私の場合は、英語を話す機会を定期的に持って、学校で習った基礎文法や表現を使いながらネイティブの話し方を注意して聴くことが一番の勉強になりました。英語で話すことの感覚をつかむというか。

簡単な例ですが、日本語では相手に対して「あなた」ってあまり言わないですが、英語は通常は文に主語が必要で “you” はよく使われますよね。あと人との関係性も違い、上司や年上の方をファーストネームで呼び捨てすることも多く話し方も大幅には変わらないです。
基礎文法に加え、そんなちょっとした点に気づくことが積み重なって英語全体の理解につながっていったように思います。

その後、イギリスに越してからは日常会話を中心に現地で使われる表現に慣れていった感じです。

運営事務局)

ではもう、日本にいる時点で、ある程度もう話せたっていうことですね。

いっこ先生)

そうですね、基本的なことは多分。

でも、地域によるアクセントや表現の違いなど勉強になることはまだまだ沢山あります!興味がありすぎて、最近では「この話し方はあの地域の人だな」とか、「これはどこのアクセントだ?混ざってるのかな?」などと考えながら人の話を聞く癖がついてしまいました(笑)。

英語力の現状に加えて、好みや性格、平たく言って文系・理系・芸術肌などの傾向を知るようにしています。

運営事務局)

続いて…先生の初回レッスンでどんなことをやっていますか?

いっこ先生)

英語力の現状に加えて、好みや性格、平たく言って文系・理系・芸術肌などの傾向を知るようにしています。文法で理解したい方も、話しながら感覚で覚えたいという方もいて、それが科目の好みと関係しているように感じるので。
もちろん文法も感覚も両方鍛えるのが一番ですが、好みは強さにもなりますよね。

運営事務局)

なるほど、そこを聞くんですね。

いっこ先生)

期限がある目標をお持ちの方とは、目標を期間内で達成するためにできることも考慮します。そこまでの達成が難しそうなら、現実的に考えてどのくらいの進歩を望めそうかなども。これは進歩に合わせて時々再確認し内容調整したりします。

英語学習の意味をまだ自覚していない段階の子供さんとは、まず英語に良いイメージを持ってもらうことが大事だと思うので、感想を知るためにもこれが楽しかったとか、簡単、難しいといったことを私に直接言ってもらえる雰囲気になるようにしています。

年齢が少し上の子たちとは簡単なことを英語だけで話す時間を取るようにして、これなら英語を話せるぞって気持ちになってもらえるように心掛けています。

言語は意思伝達や情報交換の「手段」。練習も目的をもって英語を使っていくようなスタイルが多いです。

運営事務局)

先生のレッスンで人気のレッスンは、どんなレッスンですか?

いっこ先生)

海外ヘ行かれる予定・目標のある方が本番に向けて会話の練習をされたいというリクエストが多いです。ビジネスのお付き合いで雑談ができるようになりたいとか、生活で必要な表現を知りたいといった具体的なご希望もいただきます。

母国語で話していても、緊張したり疲れたりすると言おうと思ったことを忘れたり普段の実力を発揮できなかったりするじゃないですか。外国語を話す時は更にそうなると思うんですね。
なので慣れない環境に移動されてもできるだけ有利な状況でいられるよう、英語の基礎や会話力に加え、英語圏の人々や全般的な様子についても含めて考えていただくようにしています。

例えば、ご存知の方も多いかもしれませんがイギリスの建物は1階がG、2階が1F、3階が2F…と日本の階とずれています。そんなちょっとしたことでも事前に知っていれば、エレベーターに乗ってボタンを押してくれようとする人から “Which floor?” と聞かれた時に、「え?これ階がどうなってるの??」ってなる部分を省略して答えることに集中できますよね。

運営事務局)

そういう事前の前提というか、日本では知らないような部分を知っておけると、実際に海外に行ったときに全然違いますよね。

いっこ先生)

そうですね。また、レッスンという設定では英語を話すこと自体が目標になりがちですが、言語は意思伝達や情報交換のための「手段」だと思うので、練習といってもゲーム風にルールを決めたり、一緒に興味のあることを調べたり、と目的を持って英語を使っていくようなスタイルが多いです。

例えば、「Yes. / No.以外の表現を使う」というルールでこんな質問に答えていただく、とか。

Do you like ice cream / swimming / insects / rollercoasters / restaurants / driving at night …?

それから他の選択肢などもあれば一緒に確認します。

・Yes の場合 > I do., very much, of course, sometimes …
・No の場合 > I don’t., never, not really, not my favourite …
・はっきりしない時  > not sure, I don’t know., I’ve never tried it. …

そして、できるだけいろいろな表現を使いながら再度同じ質問に答えてみていただきます。

ほんの数例挙げましたが、簡潔でも度合いや理由など具体的な意味まで含められるものもありますし、実際に Yes. / No. と組み合わせても単独でもよく使われるやり取りで会話的です。
あえてルールを作ることでこんな答え方もあると意識していただき、ただ新しい表現を確認して覚えるよりも印象に残ればと思っています。

運営事務局)

たしかに、Yes. / No. 以外で答えるとなると、頭も使うので普通に会話するよりも印象に残りますね!会話も広がるし、普段から意識しようと思います…!!

いっこ先生のレッスンは、どんな方が対象ですか?

いっこ先生)

これまで4歳から70代の方、と幅広い年齢層の方とご一緒させていただいています。
お仕事や留学で海外ヘ行かれる方、ご家族の転勤で英語圏へ越され新地での生活に慣れようとされている方、海外旅行や英語学習自体を趣味として楽しまれる方などいろいろです。

皆さん様々な専門分野で活躍していらっしゃるのでお話しさせていただいて勉強になりますし楽しいです。

運営事務局)

中学生の方の場合も、教材を使うっていうよりも会話なんですか?

いっこ先生)

英検や文法をご希望の場合もあり状況によりますが、可能な限り英語を紙面から現実に持ってくるようにはしています。
読み書きできることと会話できることの差をできるだけ小さくするチャンスだと思うので。

会話でも教材は使いますが、教科書的なものは皆さん学校でされていますから、文字に頼らずイメージが湧くようなものをできるだけ含めるようにしています。
視覚の影響は大きく、そこから入る情報が読むことだけに偏らないのは大事なことかなと。
そのバランスにも気をつけることで五感を最大限に活用できるのではと考えています。
文字を見ながらだれかと会話することはあまりないですよね、話し相手や周りの様子などを見ながらがほとんどだと思います。

実は英語を将来使う計画を持ってレッスンを希望される中高生もいらっしゃり、最初は意識の高さにびっくりしたのですが、話し相手がいるレッスン時間をどんどん活用し、練習を重ねることで英語に英語で答えていく思考回路を作る場にしていただきたいです!

会話は試験の点数と比べて進歩が分かりにくいですが、そうして定期的に続けていれば時間はかかっても力はつきますね、ご本人にも分かるはずです。
みなさん一生懸命ですし、復習とかちゃんとされる方も多いです。

運営事務局)

会話のレッスンの場合って、何か、「今日はこんなテーマでやりましょう」みたいな感じからスタートする感じでしょうか?

いっこ先生)

内容を任せてくださる方とはそれもありますね。
「今日はどうでしたか?」から「こんなことがあった」「そういえばそれって」って、普通に話すみたいな形を好まれる方もいらっしゃるので、そこは生徒さんに合わせてです。

レギュラーの方とは次回の内容を決めておくことも多いです。
そうするとお互い方向性が見えやすいですし、特に私の方がきちんと準備することは何より大事だと思っていますのでそれもいい方法だと思っています。

運営事務局)

初心者の方だと会話レッスンの場合、何を喋ればいいのか分かんないっていうのがありますしね。

いっこ先生)

そう、不安になっちゃいますよね。でも、私は話題がたくさんあるので…

運営事務局)

すごい!

いっこ先生)

いや、自分にあるわけじゃないですけど(笑)いろんなwebサイトがありますのでこれ面白いなってヒントを得ています。話題はとにかく尽きることがないくらいあります。

あとこれは基礎力のある方向けですが、わりと最近面白いなと思っているのは性格判断テストとか。けっこう新しい言葉が出てきますし意外にも色々と勉強になります。

運営事務局)

面白いですね、気になります!
性格判断テストっていうのは、どのように進めるんですか?

いっこ先生)

基本的に日本語の時と同じで、まず各質問項目を生徒さんに読んでもらい、分からない表現を確認してからご自分の答えを選んでいただきます。
それを繰り返して最後にたどりついた診断を見ますが、「あ、これけっこう当たってる」など会話が弾みますし、ご自分に関係しているので新表現もイメージしてもらいやすく感じます。

運営事務局)

なるほど。ありがとうございます。
続いて、生徒さんからいただいた、嬉しかった感想を聞きたいです。

いっこ先生)

どの感想も本当にありがたいですが、本番うまく行った、英語で話せた、といったご報告をいただくのは何よりです!

ある方は英語圏ヘ越されて間もなく医療機関とのやり取りを準備される必要がありましたが、英語に自信がないとおっしゃっていて状況ゆえのストレスもあり、また情報量が多かったので「紙に書いて見ながらお話しされても全く問題ないと思いますよ」と言うと「せっかく教えていただいたので頑張って覚えて話してみます」と言われ当日は私も緊張して過ごしました。
うまく行ったと後日ご報告いただいた時は、その努力にいい意味で驚きましたしとてもうれしかったです。

もちろん子供さんからのメッセージや英検合格のご報告、ご両親の目線からいただく一言、分かりやすいとかやる気が出たといった感想も全て参考また励みになります!

知っている英語を実際に使っていく度胸が、外国語の習得には欠かせないと感じます。

運営事務局)

最後に生徒のみなさんや、まだレッスンを受講したことのない方へのメッセージをお願いいたします。

いっこ先生)

今回3年ぶりに日本に滞在し、以前よりも観光地などで英語が浸透している気がしました。
英語を流ちょうに話せる日本人スタッフは少ない印象でしたが、単語や簡潔な文を使い積極的に応対され、英語圏内外の方と問題なくコミュニケーションが取れていました。

施設案内などの事実情報が多そうでしたが、会話が始まる前は問い合わせ内容が分からないわけですから、それでも自信を持って応じる姿勢が素晴らしいなと思いました。
知っている英語をそのように実際に使っていく度胸が外国語の習得には欠かせないと感じます。

もう少し複雑なことを話す時や、日本語で話す場合とちょっと違うのかなという時は、英語表現がシンプル過ぎるように感じられたり、自分の性格を変えなくてはいけないのかとか、ちゃんと言いたいことが伝わっているのかなど、不安に感じる方もいらっしゃるんですね。

私も通過してきた道なので、そういう皆さんのお気持ちや個性を生かした表現を一緒に探すことができたらなと、微力ながらに思っています。
そして、少し自信がついてきたら日本人講師が話す以外の英語とも触れ合う機会をどんどん持って、英語でやり取りする感覚を直に体感していっていただきたいです。

外国語の習得には多くのことが関係し個人差はあれ長い道程ですが、一度身についた部分は維持(言葉は使わないとどうしても忘れてしまうので)さえすれば生涯ご自分のものですから、少しずつ積み上げていくことで表現力も伸びていきます。
ご自身の努力と進歩に自信を持ち、前向きな気持ちで学習を続けられるようお手伝いできたらうれしいです!


いっこ先生、インタビューにご協力いただきありがとうございました!