すきま英語

Hiro’s Advice 2【単語・熟語の覚え方】

introduction

英語の習得で避けられないもののひとつに「英単語、熟語の習得」があります。
しかし、なかなか覚えられないですよネ。
単語帳の同じ個所を何度も繰り返しても、一向に記憶に残らないものもあります。

why can’t we remember?

従来の方法を検証してみました。

私の経験で、現時点で分かっている事は、

・やみくもに単語帳などを繰り返すのは非効率
・眺めているだけでは全く覚えられない
・書いているだけでは、意味と使い方を習得できない
・スペルを書いたり、意味を読んだり、発音するのは一見、良さそうだけど、使えるようにはならない‼

(あなた、心当たりありませんか?)

他方、見方を方法論から対象に変えて考えましょう。

私の経験では、自分が興味のない分野の単語・熟語は、覚えられない傾向にあります。考えてみると、日本語でも普段使わない単語や熟語や言い回しは、なかなか覚えらません。逆に、自分が興味を持っている分野の単語や熟語や言い回しは、比較的容易に記憶に残るものです。

私達は、異なる思考、嗜好、興味、趣味を持っています。
各々の日常生活では、ある単語や熟語は頻繁に使いますが、使わない単語・熟語は全くと言っていいほど使いません。これは人によって異なることを理解することが肝要です。

何故、単語・熟語が覚えられないか、を問う前に、どんな単語・熟語が覚えられないか、どんな単語・熟語なら比較的覚えられるか、を吟味する必要がありそうです。

a bit of tricks

つまり、興味のない分野の単語・熟語は覚えにくいわけです。とはいっても、語彙は増やしていきたいので、ちょっとした工夫をします。

例えば、”discrepancy” という単語があります。テキストに出ていたから、などの理由で覚えようとすると仮定しましょう。そこには以下のような説明と例文があったとします。

discrepancy [diskrepənsi] 可算名詞・不可算名詞

意味:食い違い、不一致

解説:本来は同じであるはずの2つの金額、内容、報告書、事実、条件などの違い。何かが間違っていることを示唆し、説明しなければならないこと。

例文:There were troubling discrepancies between his public and private opinions on how to balance the budget.(予算均衡のための方法について、彼の公的な意見と私的な意見の間には厄介な食い違いがあった)

“Cambridge Academic Content Dictionary,” “Cambridge University Press,” and “Longman English dictionaries” via “Pearson Education Limited” を元に加筆翻訳

さて、以上の情報を見たり、ノートに写したり、スペルを何度も練習しただけで、あなたの記憶に定着しますか。

「記憶に定着する」とは、正しく書けて、正しく発音できて、イントネーションも正しく、自分の言葉として使えるようになる事を指します。

正しく使えるようになるためには、例文も参照します。

例文はすんなりと頭に入って定着しましたか。解説が、特に金額を意識した説明であるため、例文も金融関係の内容となっており、個人的には今一つわかりずらい例文だと感じました。

この “discrepancy” の意味の『食い違い』、『不一致』 をご自分の日常生活で言う機会はありますか。あれば結構。無い、若しくは少ない場合は自分専用の例文を作るのです。

 
例えば、

より身近な話題で…

Today’s weather, we had big discrepancies between what the weather report said and the reality.


今日の天気だけど、天気予報の内容と現実は大きく食い違ってたね。

経験したくはないけど、そうこともあるかも…

I saw a car accident today. There were huge discrepancies between what the two drivers said.

今日、交通事故を見た。 二人の運転手の発言に大きな食い違いがあった。

仕事で言いそうなフレーズにして…

Our data and your data have some discrepancies.

我々のデータと貴社のデータには若干の不一致がありますね。

ポイントは、

  1. 単語・熟語の記憶に直接関係ない部分は削って、できるだけ簡素化します。
  2. 身近な事例を対象にします。(いかにも自分が言いそうなフレーズ)
  3. 自分で作った例文を最低でも100回は声に出して言います。
  4. 翌日、何も見ないで自分で作った例文を声に出して言います。(覚えているか、定着度合いを見ます)

この方法で記憶に定着します。

なかなか覚えられない単語・熟語は、独自の例文を作って、例文の一部として 『記憶に定着』 させましょう‼

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ABOUT ME
Hiro
外資100%出資の日本支社の 元 "代表取締役社長" がお教えするビジネス英語です。 ▶︎ 英語による実務経験30年 ▶︎ 米国在の国際本部での【海外勤務歴】4年半 ▶︎ 英語による豊富な実務経験 ▶︎ 実務で頻繁に使われている独特な単語とフレーズのご紹介 入社時の英語力は、ほぼ無し。 転職を後悔した日々を経て、国際本部へ転属。 様々な状況下での英語をご指導します。

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