簡単に英語の語順で発想する方法

『翻訳病』を直すには?(3)

翻訳病とは?

英語で話そうとするとき、まず頭の中で日本語を組み立て、次にその日本語を英語に翻訳してから話をしていませんか? これが「翻訳病」です。日本人はほとんどがこの症状に悩まされています。
翻訳病を直すには、「英語の語順で発想する」ことが大切です。英語の語順で発想して英作文をすれば、翻訳病は直ります。今回は「翻訳病の直し方」の第3回目です。

英語の直列構造(タンデム構造)

前回(第2回目)、「英語は電池のような直列構造」であると説明しました。直列のことを英語で”tandem”(タンデム)と言います。要するに英語という言語は「タンデム構造」をしているのです。

このことはほとんどの日本人が気づいていません。この「英語がタンデム構造をしていること」を、小学生に教えるべきだと思います。ある中学の先生に聞いた話では、小学校では「ちゃんとしたことは中学校で習ってね」というexcuse付きで教えているそうです。でも中学校の英語授業では「こんな基礎的なことは小学校で習っただろう」と教えているそうです。かわいそうなのは小中学校の児童生徒たちで、「英語嫌い」がどんどん増えているそうです。文科省の思惑とは真逆の方向に、事態は進んでいるのだそうです。
小学校の児童たちには、暗記勉強なんかさせずに、英語という言語の基本構造は「タンデム構造」であることを教えるべきです。そしてそれから必要な暗記勉強に進むべきです。

主語動詞文 – 1

では構造部のDo文と、描写部の「動詞+目的語」を組み合わせます。このような英文を「主語動詞文」と呼びます。
では次の図を見て、主語動詞文を声に出してください。

「主語動詞文-1」解答
主語動詞文 – 2
「主語動詞文-2」解答
赤文字はDo文、青文字は「動詞+目的語」

上の解答欄一覧で、
・Step1: 赤文字はDo文
・Step2: 青文字は「動詞+目的語」
・Step3: 黒文字は「赤+青」
です。

最初はStep1⇒Step2⇒Step3、慣れてきたらいきなりStep3

最初はStep1⇒Step2⇒Step3の順で声に出します。
慣れてきて、いちいちDo文を声に出すのがもどかしく感じてきたら、いきなりStep3を声に出すようにします。このとき、Step1のDo文を言いながら、Step2の「動詞+目的語」を当てはめて、Step3を声に出すようにします。

このStep3の英文を「主語動詞文」と呼びます。主語動詞文は英文の論理的な要素が凝縮しているので大切です。したがって主語動詞文を、きっちり聞き手に言ってあげることが重要になります。

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Captain Kaz
東京大学・統合自然科学科卒業。 理系の発想で『9マス英作文』を開発し、日本と韓国で出版。 『Do文Be文英作文』(9マス英作文の発展形)をWorldTalk上で展開。

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