日本人が必ずかかる「翻訳病」
英語で話そうとするとき、まず頭の中で日本語を組み立て、次にその日本語を英語に翻訳してから話をしていませんか? これが「翻訳病」です。日本人はほとんどがこの症状に悩まされています。
英語という言語は、基本骨格が文の先頭にあります。ところが日本語は、基本骨格が文の終わりにあります。
翻訳病から脱却するコツは、英語の「基本骨格」から発想することです。英語の「基本骨格」とは、次のような英文のことです。
(例1) Did she catch a taxi on the way to the station?
(基本骨格1) Did she do?
(例2) I don’t brush my teeth every morning.
(基本骨格2) I don’t do.
(例3) They will eat sushi at the sushi bar this evening.
(基本骨格3) They will do.
このような基本骨格を「Do文」と呼ぶことにします。
「9マス」が表わす英文法要素
それでは「Do文」の作文練習をする前に、「9マス」の見方を説明します。
9マスは行ごとに見ます。
一行目は「文種」の行と呼びます。文種というのは「文章の種類」の略称で、「否定文・肯定文・疑問文」の区別を表します。
二行目は「主語」の行です。数字2のマスは二人称、1は一人称、3は三人称を表しています。
ただし三人称は「彼・彼女・太郎・花子」等何でも主語になれるので、「彼・彼女」だけを扱うことにします。「彼」の場合は青い男性のイラスト、「彼女」の場合は赤い女性のイラストを数字3の下に描いて区別することにします。
三行目は「時制」の行です。左から順に、「過去形・現在形・未来形」を表します。
Do文の練習(肯定文・一人称単数)
下の9マス図が「肯定文・一人称単数」の練習です。9マス図自体が問題を表しています。左上に、赤いレンガ色の背景で「do」と書いてあるのは、「この9マス図でDo文を作りなさい」という問題を表しています。
![](https://www.worldtalk.jp/blog/wpblog/wp-content/uploads/2024/04/505da3e186fedbe5e65ba269a60b4099-1024x193.png)
これらが表すDo文は、左から順に、
“I did.” “I do.” “I will do.”
となります。
これらのDo文を答える際に、上のマス目から順に「肯定文」「一人称」「過去形」などと読み取ってDo文を作るのでは無く、視覚から入る9マスの配列でDo文を作るようにしましょう。
Do文の練習(肯定文・二人称単数)
![](https://www.worldtalk.jp/blog/wpblog/wp-content/uploads/2024/04/90878520b2a8f0b9a853ae071b0e7cd4-1024x194.png)
上の図はすべて主語が「二人称単数」を表しています。複数主語の表し方はこのBlogの4回目あたりでやる予定です。
上の図は左から順に、
“You did.” “You do.” “You will do.”
というDo文を表しています。
Do文の練習(肯定文・三人称単数)
![](https://www.worldtalk.jp/blog/wpblog/wp-content/uploads/2024/04/eddf7fe00edb9a8f7161470ead64d111-1024x193.png)
左から順に、
“She did.” “He does.” “She will do.”
を表しています。
真ん中の図「現在形」が、”He does.”となることに注意してください。
Do文の練習(総合)
さてそれでは、いよいよ総合練習です。下の図を見て、Do文を答えてください。
![](https://www.worldtalk.jp/blog/wpblog/wp-content/uploads/2024/04/e12d5006d553087bfd38db1d9bf472ce-1024x722.png)
①I will do. ②He does. ③You did.
④He did. ⑤You will do. ⑥I do.
⑦You do. ⑧I did. ⑨She will do.
Do文の練習(リトライ)
もう一回、Do文の作文にトライしてください。
![](https://www.worldtalk.jp/blog/wpblog/wp-content/uploads/2024/04/7bc5cf14d938d84836c65b444101a20e-1024x718.png)
④You will do. ⑤He did. ⑥I will do.
⑦I did. ⑧You do. ⑨He does.
Captain Kazのblog(第1回目)はこれで終了です。
Blog(第2回目)の予定
第2回目は、Do文中の動詞”do”を具体的な動詞”have”と”know”に置き換えていきます。
僕の9マスを使った方法の特徴の一つとして、動詞をピクトグラムで表します。
さらに、他動詞の目的語もイラストで表します。
次回blogでは、”have”の目的語として”a pen”と”a dog”を、”know”の目的語として”the student”と”the player”を使います。
▼Captain Kaz先生の記事一覧はこちらから
![簡単に英語の語順で発想する方法](https://www.worldtalk.jp/blog/wpblog/wp-content/uploads/2024/04/WT_Blog_Captainkaz_2.jpg)
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