こんにちは、あやです!
我が家の長男(中2)は、この春に英検2級に合格しました。
ところが、そこで手が止まってしまいました。2級の次、どうする?
準1級は大学中級レベル。過去問を見せたら本人も黙り込みましたし、私も「中学生に務まるの?」としか思えません。かといって、せっかくついた勉強の習慣をここで止めてしまうのも惜しい。
そんなときに見つけたのが、ワールドトークのグループ講座「英検準1級 1次2次まるごと合格コース」でした。1次試験から2次試験まで、3か月でまるごと対策するという内容です。
思い切って申し込んでみました。
この記事では、1次対策が始まる第1回と、2次(面接)対策が始まる第9回の2つのレッスンから、この講座の中身をお伝えしていきます。
英検準1級 1次2次まるごと合格コースとは?

日本人講師によるオンライン英会話サービス「ワールドトーク」が提供するグループ講座です。レッスンはすべてオンライン(Zoom)で行われます。
1回60分×全12回(約3か月)、毎週木曜21:00スタート。参加費は38,500円(税込)、定員15名です。
カリキュラムは大きく2つのブロックに分かれています。
| DAY | レッスン内容 |
|---|---|
| 1〜8 | 語彙テスト/予想問題ドリルの解説/英作文・要約の添削 |
| 9〜12 | 面接のポイント解説/面接実践 |
前半8回で1次試験、後半4回で2次試験。講座名の「まるごと」はそのままの意味でした。
担当はAkane先生。累計レッスン実績は1万8千件超で、英検1級を取得、中高の英語教員免許もお持ちのベテラン講師です。
教材は市販の2冊が必須、面接対策本は任意でした。
第1回:オリエンテーションで覚悟が決まった

木曜21時。画面には、思っていたよりずっと多くの受講者が並んでいました。Akane先生の講座としては過去最多の人数だそうです。
自己紹介を聞いて、まず私の肩の力が抜けました。社会人の方もいらっしゃいますが、中高生がかなりの割合で、小学生の参加者までいる。息子が最年少でもなんでもないんです。
Akane先生ご自身も息子さんがいらっしゃるそうで、この一言で親としてはかなり安心しました。
自己紹介の時間に、ハッとした話
この自己紹介の時間に、親として一番ドキッとした話が出てきました。
高校2年生の受講者に向けて、Akane先生がこう話されたんです。
調べてみると、英検の級やCSEスコアそのものに期限はありません。
期限を設けているのは大学側で、入試で利用する際に「○年以内に受験したもの」という条件を課す大学が多いのだそうです。つまり、中学生のうちに取った合格証は、受験の頃には条件から外れてしまう可能性がある。
だから期限切れなら、2級を取り直すか、準1級に挑むか。先生は高校生の受講者に「準1級で頑張ってほしい」と呼びかけていました。
うちはまだ中2なので、受験で使う級を取り直すのはずっと先の話です。
でも逆に言えば、今は合格を急がなくていいということ。準1級の語彙とエッセイの型、そして面接の作法を中2で一度通しておけば、いずれ受け直すときに同じ壁で止まらずに済みます。
「宿題を提出していただくことによって成り立つ講座です」
そしてオリエンテーションで、先生がはっきりこう言われます。
毎週、パス単45ページ前後の暗記に加えて、予想問題ドリル1日分を解いて、解答・英作文・要約をGoogleフォームから提出。締切は月曜の24時です。
……正直、ひるみました(笑)
ただ、この講座が「厳しいだけ」ではないと感じたのが、このあとの補足でした。
- 間に合わなければ翌週の提出でもOK
- 要約まで無理なら英作文だけでも出す
- 小学生は保護者がタイピングを代行してOK
さらに、添削についてこんな説明がありました。
提出された英作文はクラス全体で共有されますが、誰の答案かは明かされません。しかも「この間違いはこの方だけでなく、多くの人がしやすいミスです」という形で解説してくれる。
ここは親として本当にありがたいポイントでした。中学生が年上の社会人に混じって、自分の拙い英作文を名前つきで晒されるとしたら、きっと息子は提出をためらっていたと思います。
語彙は「自分で回すしかない」から、期限で縛る

第1回の最初は単語テストでした。チャットでPDFが配られ、5分で解きます。
ちなみにこの講座、単語に関してはレッスン中に教えてくれるわけではありません。先生の説明がこうです。
つまり、講座が与えてくれるのは「期限」と「テスト」。中身を覚えるのは自分の仕事、という割り切りです。
これ、中学生の親としては妙に納得しました。息子に「単語やりなさい」と言っても絶対やらないのに、「木曜に先生のテストがある」となると、水曜の夜に慌ててパス単を開いているんです(笑)
英作文は「脳みその省エネ」から教わる

第1回のメインは英作文のレクチャーでした。ここが本当に面白かった。
2級と準1級は、そもそも別の競技
まず先生が強調されたのが、2級との違いです。
準1級の問題用紙には Write an essay on the given topic. と書かれています。エッセイ、つまり序論・本論・結論の構成を持つ文章を要求されている。2級までは段落に分けていなくても許されたけれど、準1級からは第1段落=序論、第2・3段落=理由2つ、第4段落=結論の4段落構成が必須になります。
さらに、与えられたポイント4つのうち2つを必ず使う(2級は使わなくてもよかった)。
そして語数。ここが一番怖い話でした。
先生によると、過去の試験で語数が範囲内に収まっていないだけで0点になってしまった方がいるそうです。推奨から指定に変わっている——これは知らずに受けたら怖すぎます。
「直感で書き始めない」という発想の転換
次に出てきたのがマインドマップ。
トピックとポイント4つを読んだら、まず日本語の箇条書きで、どのポイントがAgree側に使えるか、Disagree側に使えるかを振り分けていきます。本番でも問題用紙の余白にこれを書く。準備に3分、執筆15分、見直し2分という時間配分です。
そのうえで、先生から一番印象的な言葉が出ました。
先生ご自身、本心とは違う立場で書いて合格されたことがあるそうです。
これ、横で聞いていて「たしかに」と思いました。息子は「自分はこう思うから」で突っ走るタイプなので、「思いの強さ」より「英語にしやすさ」で選ぶという視点は、たぶん一人では絶対にたどり着けません。
第1段落と第4段落は「コピペ」でいい
そしていよいよ、省エネの話です。
第1段落は、トピックをそのまま写してしまう。
I agree with the idea that+トピックの英文をそのままコピペ。2文目にI have two reasons regarding ○○ and ○○.と、採用したポイント2つを名指しする。これで「ポイントを2つ使いますよ」という宣言にもなる。
第4段落もIn conclusion, from the perspectives of ○○ and ○○, …という型で始める。
ただし、ここに罠があります。
では結論をどう書くか。先生の答えが、聞いていてすごいなと思うものでした。主語のバリエーションを3つ持て、というのです。
- 人が主語
- 物や物事が主語
- It is … for … to …(形式主語)
第1段落が Small independent shops and businesses(物)で始まっているなら、結論は人を主語にする。たとえば I believe that people continue to shop for small businesses. のように。
同じ主張を、違う主語で言い直す。これだけで「繰り返し」の印象が消える。息子も「それなら書ける」とノートにメモしていました。
要約は「具体から抽象へ」
後半は要約問題の注意点です。準1級ではパラフレーズ(言い換え)力が見られるため、本文のベタ写しはNG。
ここで先生が出した例題が、とても分かりやすかったです。
答えは vegetables。同じ枠に入るものが並んでいたら、それをひとまとめにする言葉を探す——これが抽象化だと。
あわせて、本文の読み方のコツも共有されました。第1段落の後半にテーマが来る、第2段落にポジティブ面、第3段落にネガティブ面。そして also や in addition、additionally といった論理マーカーに印をつければ、「ここから2つ目の論点だ」と分かる。
最後に先生がこう締めました。
初回でここまで言ってもらえたので、息子は変に気負わずに1週目の宿題に取りかかれたようです。
そして8週間——提出と添削のループ
ここから第8回まで、同じサイクルがひたすら回ります。
パス単を45ページ覚える → 予想問題ドリルを解く → 英作文と要約を書いて日曜の夜に提出 → 木曜のレッスンで語彙テストと添削。英作文のチェックと要約のチェックが隔週で交互にやってくるので、書いたものが必ず戻ってくる。
毎回の冒頭には「学びの共有タイム」があり、ランダムに指名されて「今週はここが難しかった」と話す時間もあります。
正直、楽な2か月ではありませんでした。我が家は水曜の夜が毎週バタバタでしたし(笑)、「今週は要約まで手が回らなかった」という週もありました。
でも、提出が途切れなかったのは、出さなければ添削が返ってこないという仕組みそのもののおかげだと思います。「忙しくても強制的に勉強できる環境がほしい方」が公式のおすすめ対象に入っているのは、嘘ではありませんでした。
第9回:ここから4週間、面接漬け

そして第9回。先生の宣言はシンプルでした。
準1級の2次試験は、4コマのイラストを2分間でナレーションし、そのあと4つの質問に答える形式です。息子にとっては完全に未知の領域でした。
宿題は「反訳トレーニング」だった
この回に向けた宿題が、少し変わっていました。模範解答の和訳が渡されて、それを英語に戻すという課題です。
なぜこの宿題なのか。先生の説明がこうでした。
だからまずお手本を提示して、瞬間英作文で「この日本語ならこう英訳する」という思考回路を作る。それができてから、自分で一から状況を作る段階に進む——という二段階の設計でした。
息子は「ゼロから英語で描写しろ」と言われたら固まっていたはずなので、この順番は本当に助かりました。
「Attitudeは満点を狙ってください」
面接の技術の前に、先生が時間をかけたのがマインドの話でした。
これがAttitude(態度)の点数に直結する。面接官は部屋に入ってきた時から出ていく時まで見ているそうです。
評価されるのは3点。積極性・明瞭な音声・自然な反応。
おもしろかったのが「明瞭な音声」の裏話で、面接室は面接官と受験者の距離をメジャーで測っているとのこと。その距離で届く声量を出さなければいけない、という具体的な話でした。
「自然な反応」は応答のスムーズさ。答えが出てこないときの逃げ道も教えてもらえました。
- Could you say that again please? で時間を稼ぐ(ただし1問につき1回まで。2回以上は減点)
- Let me think about it などのフィラーで間を埋める
そして先生の一番のメッセージがここです。
英語力ではなく姿勢で取れる点数がある。中学生で周りより英語力が劣っているかもしれない息子にとって、これは相当な励みになったようです。
なお、S-CBT(パソコン受験)の場合はAttitudeが録音された声だけで判断されるため、注意が必要とのこと。
だから自分が思う以上に、2倍以上のテンションで話すこと。先生自身、TOEICのCBT形式を受けるときは「ナチュラルハイになってるぐらい」でブースに座るそうです(笑)
準備時間の1分で集めるのは「動詞」
ナレーション攻略の話も、とても具体的でした。
本番では準備時間が1分。この1分で何をするか。
主人公は a woman だと問題文に書いてあるのだから、主語は考えなくていい。だから動詞を中心にフレーズだけを作る。
たとえば「ジャガイモの掘り方を教わっている」絵なら、「掘る=dig、掘り上げるからdig up」と動詞を引き出し、how to dig up potatoes というフレーズだけ用意しておく。
そのほか、実務的なルールがまとめて共有されました。
- 1つのイラストにつき2〜3文、目安は30秒。練習時はストップウォッチを見ながら
- 時制は過去進行形か過去形に統一(動作は過去進行形、気持ちは was excited など)
- 描写の順番は概要 → 行動 → 感情
- セリフがある絵は、その絵の最後の文でセリフを言う
- 4コマ目はQ&Aの1問目につながるので、2文程度で完全に描写しきらなくてよい
そして、ナレーションのゴールの定義がすばらしかった。
「上手に英語を話す」ではなく「見ていない人に絵を再現させる」。目標が具体的になると、子どもは急に書けるようになるんですね。
セリフは「間接話法」で言い直す
添削パートでは、提出された英訳が(もちろん匿名で)次々に取り上げられていきます。
良かった点、文法ミスなどについて、Akane先生が添削をします。
この回で一番勉強になったのが、セリフの扱いでした。
絵の中のセリフが It’s more fun than I expected. なら、The woman said that に続けるときは時制も主語もずらす。
正解は The woman said that it was more fun than she had expected.
2級なら直接話法でも許されるけれど、準1級は間接話法で頑張ってほしいと。たしかにここは、独学で気づける部分ではないと思います。
Q&A 1問目は「その人になりきる」

ナレーションのあとはQ&Aの1問目。If you were the woman, what would you be thinking? という質問です。
ここで受講者の答えを聞いていて、息子も私も「なるほど」となった場面がありました。
ある方が、4コマ目の女性を客観的に描写したのです。She looked so tired… と。それに対して先生が、
と丁寧に修正されました。
模範的な答え方はテンプレ化されています。I would be thinking that I should(n’t) have+過去分詞。
農業体験で疲れ果てた女性なら I shouldn’t have experienced working on a farm. 「行かなきゃよかった」ですね。
そして重要な整理がこれでした。
4問の性格の違いが1行で分かる。こういう整理をもらえるのが講座の価値だと思います。
予告なしの、ぶっつけ本番
そして後半、先生がさらっとこう言います。
2022年度の過去問が画面に出て、準備1分、Please begin your narration. You have two minutes. ——全員マイクオフで、各自が声に出して2分間描写します。
そのあと、4人で1枚ずつ分担して1つのストーリーを仕上げるという形で発表。先生に指名された受講者が1コマずつ答えていきます。
講評も具体的でした。ウェブサイトの文言をフルセンテンスに直せていた方、子どものセリフを their friends に言い換えて過去形にした方(=間接話法ができていた方)、そして農家の人に言及する順番を「主人公の家族が先、周りの人は後」と正しく置けていた方。
最後の質問 If you were the woman, what would you be thinking? の模範解答も共有されました。
I should have considered my children’s needs before moving.
(引っ越す前に子どもたちの希望を考慮しておけばよかった)
さらに It’s natural for them to feel lonely… と理由を足し、Perhaps we can take the children to the city on the weekends. と解決策まで添える。
その人になりきったら、どう解決しようかという気持ちが出てくるという先生の言葉で、ようやく「意見を述べる」の正体が見えた気がしました。
締めはこの一言です。
2つのレッスンを見て感じたこと
第1回と第9回、2か月離れた2つの回を横で見ていて、この講座の正体がはっきりしました。
この講座は、英語を教える講座ではありません。「どう攻略するか」を教える講座です。
語彙は自分で回すもの、と割り切る。英作文は第1・第4段落を型で処理して、脳みそを第2・第3段落に集中させる。面接は英語力で満点が取れなくても、Attitudeで満点を取りにいく。ナレーションは「絵を見ていない人に伝わるか」で判断する。
どれも、参考書を読んでいるだけでは絶対に手に入らない考え方でした。
そして中学生の親として一番ありがたかったのは、この講座が「できない前提」で設計されていることです。
- 添削は匿名。名前を晒されない
- 要約が間に合わなければ英作文だけでもいい
- 面接対策は、まず模範解答の和訳を英訳する「反訳」から入る
- 小学生は保護者がタイピングを代行してもいい
厳しい宿題と、この細やかな逃げ道が同時に存在している。だから、年上の社会人に混じった中学生でも最後まで走り切れたのだと思います。
準1級は中学生にはまだ遠い級です。でも、2級を取ったあとに「次どうする?」で止まっている方には、この「1次2次まるごと」という設計が本当に合っていると感じました。
同じ目標の仲間がいる環境で、ぜひ挑戦してみてくださいね!










