準2級のリスニング会話問題では、単語をすべて聞き取る力だけでなく、会話の流れを予測する力が必要です。
会話には、「問題が起きる→相談する→提案する→最終的に決める」というような一定の流れがあります。流れを意識すると、聞き取れない部分があっても内容を推測できます。
1. 会話の基本的な流れをつかむ
会話問題では、次のような展開がよく使われます。
- 状況の説明
- 問題や希望の提示
- 相手からの質問や提案
- 返答や変更
- 最終的な決定
例
A: I want to buy a birthday present for my sister.
B: How about a bag?
A: She already has many bags.
B: Then, why don’t you buy her a watch?
A: That sounds good.
最初はバッグを提案していますが、相手の返答を受けて、最後は時計を買うことになっています。
このように、最後の発言が最終的な答えになることが多いので、会話の終わりを集中して聞きましょう。
2. 会話が始まる前に状況を予測する
問題文や選択肢を先に読むと、会話の場面を予測できます。
場面を示す語
- station:駅
- restaurant:レストラン
- hospital:病院
- library:図書館
- school:学校
- store:店
- office:会社
- airport:空港
例えば、選択肢に食べ物や注文に関する内容が多ければ、レストランでの会話だと予測できます。
場面が分かると、聞こえてきそうな単語も予想できます。
レストランで使われやすい表現
- menu:メニュー
- order:注文する
- dish:料理
- bill:請求書、会計
- delicious:おいしい
- recommend:勧める
3. 話し手の目的を考える
会話の質問では、「誰が何をしたいのか」が問われることがあります。
よくある目的
- 何かを買いたい
- 予約したい
- 誰かを誘いたい
- 道を尋ねたい
- 問題を解決したい
- 計画を立てたい
- 予定を変更したい
例
A: I need to send this package to Canada.
B: You can take it to the post office.
A: Is it open today?
B: Yes, but it closes at five.
この会話では、Aの目的は荷物をカナダへ送ることです。
4. 質問と答えの関係を予測する
質問を聞いたら、どのような答えが続くかを予測しましょう。
| 質問 | 予測する答え |
|---|---|
| What do you want to do? | 行動 |
| Where will you go? | 場所 |
| When will you meet? | 時間・日付 |
| Why are you late? | 理由 |
| Who will help you? | 人 |
| How will you get there? | 交通手段 |
| How much is it? | 金額 |
例えば、Whyで始まる質問なら、becauseや理由を表す表現に注目します。
5. 依頼や提案の表現を覚える
会話問題では、依頼・提案・許可を求める表現がよく出ます。
依頼
- Can you help me?
- Could you open the window?
- Would you carry this bag?
- Will you call him?
提案
- How about going by bus?
- Why don’t we study together?
- Shall we meet at six?
- Let’s take a taxi.
許可を求める表現
- May I use your phone?
- Can I borrow your pen?
- Is it OK if I leave early?
これらを聞いたら、その後に相手が「賛成したか」「断ったか」を確認します。
6. 返答表現から相手の意見を判断する
返答には、賛成・反対・迷いを示す表現があります。
賛成
- That sounds good.
- Sure.
- Of course.
- I agree.
- That’s a good idea.
- Yes, let’s do that.
反対・断り
- I’m sorry, but I can’t.
- I don’t think so.
- I’m afraid I’m busy.
- No, thank you.
- That won’t work.
迷い・考え直し
- Let me think.
- I’m not sure.
- Maybe.
- It depends.
- I’d rather not.
ただし、最初に断っていても、別の提案には賛成する場合があります。会話全体を聞き、最終的な結論を確認しましょう。
7. 予定の変更に注意する
会話問題では、最初の予定と最後の予定が変わることがあります。
例
A: Are you going to the movie tonight?
B: I was, but I have to work late.
A: How about tomorrow?
B: Tomorrow is fine.
最初は「今夜」でしたが、最終的には「明日」に変更されています。
変更を示す表現
- but:しかし
- actually:実は
- instead:代わりに
- unfortunately:残念ながら
- not anymore:もう~ない
- I changed my mind.:考えを変えました
- something came up.:急な用事ができました
8. 時間・場所・交通手段を整理する
会話問題では、複数の時間や場所が出てくることがあります。
例
A: Let’s meet at the library at three.
B: The library is closed today.
A: Then, how about the café near the station?
B: OK. I’ll meet you there at three-thirty.
最終的な情報は次の通りです。
- 場所:駅の近くのカフェ
- 時間:3時30分
最初に出てきた「図書館」「3時」は、最終的な答えではありません。
9. 数字を比較する
金額、人数、時間、距離などの数字が複数出た場合は、それぞれを区別しましょう。
例
A: How much is the blue shirt?
B: It was 30 dollars, but it is 20 dollars today.
この場合、通常価格は30ドルですが、今日の価格は20ドルです。質問が「今日はいくらですか」なら、答えは20ドルです。
聞き取りのコツ
- 数字が出たら、何の数字か確認する
butの後ろに注目する- 現在の情報と過去の情報を区別する
- 値引きや変更がないか確認する
10. 代名詞が何を指すか考える
会話では、同じ名詞を何度も使わず、it、they、thisなどに置き換えることがあります。
例
A: I bought a new camera.
B: How do you like it?
A: It takes very clear pictures.
ここでのitは、前に出てきたa new cameraを指しています。
代名詞が出てきたら、その直前だけでなく、会話全体から何を指すのか考えましょう。
11. 聞きながらメモする
メモを取る場合は、英文をそのまま書こうとしてはいけません。重要な情報だけを短く書きます。
メモの例
Saturday → rain → Sunday → park
このメモから、「土曜日は雨のため、日曜日に公園へ行く」という流れを整理できます。
メモする内容
- 人物
- 日時
- 場所
- 数字
- 問題
- 変更後の予定
- 最終的な決定
英語で書く必要はありません。日本語や記号でも構いません。
12. 練習問題
次の会話を読んで、質問に答えましょう。
A: What are you going to do this Saturday?
B: I planned to go hiking with my friends.
A: That sounds fun.
B: Yes, but the weather forecast says it will rain.
A: Then, what will you do?
B: We decided to watch a movie at my house instead.
問題
What will the student do this Saturday?
- Go hiking with friends.
- Watch a movie at home.
- Visit a museum.
- Study at the library.
正解:2. Watch a movie at home.
最初はハイキングの予定でしたが、天気予報を理由に変更されています。insteadの後ろにある最終的な予定が答えです。
13. 今日のトレーニング
次の手順で会話問題を練習しましょう。
- 選択肢を読む
- 場面と質問の種類を予測する
- 音声を聞く
- 登場人物の目的を確認する
- 問題や変更を示す表現に注目する
- 最後の発言を確認する
- 選択肢を比較する
- 答えの根拠を英文で確認する
間違えた問題は、正解を覚えるだけで終わらせないようにしましょう。
- どの表現を聞き逃したか
- どの選択肢に迷ったか
- 最初の予定と最終決定を混同していないか
- 数字や否定語を間違えていないか
を確認します。
今回のまとめ
会話問題では、次の点が重要です。
- 選択肢から場面を予測する
- 話し手の目的を考える
- 質問の疑問詞に注目する
- 提案や依頼への返答を聞く
butやinsteadの後ろを重視する- 最初の予定と最終決定を区別する
- 時間・場所・数字を整理する
- 重要な情報だけをメモする
- 会話全体の流れから答えを判断する
リスニングでは、単語を一つずつ訳すよりも、「何が起きて、最後にどうなったか」をつかむことが大切です。
次回は、説明文やアナウンスを聞くときの要点のつかみ方について学びます。
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