すきま英語

Part 15 仮定法③

前回までで仮定法の、それぞれの時制についての基本を学びました。

これからは、助動詞の過去形を見たら、まずは仮定法を疑ってください😁

それがネイティブスピーカーの発想です。

勘のいいあなたなら、お気づきかもしれませんが、助動詞の過去形が「丁寧さを加える」というのも、実は「仮定法」の響きがあるからです。

「もしかして、〜できますか?」と仮定を含んで聞くからこそ、丁寧になるわけです。

助動詞の過去形なんてややこしい呼び方にしないで「助動詞の仮定形」と命名していれば、分かりやすかったですよね〜😅

では、その助動詞の過去のニュアンスについてみていきましょう

⭐️助動詞のニュアンス

If I had enough money, I would/might/could do it.
もし私が充分にお金を持ってたら、それをする(   )

◇would—~だろうに(通常はこれ)

◇might—~かもしれないのに

◇could—~できるのに

と、こんなニュアンスの違いがあります。

仮定法の慣用表現

「もし〜なければ、〜だろう」と、
実際はあるモノやコトを、それがもしなかったとしたら?と仮定するフレーズがあります。

「もしも~がないならば」表現《現在のもしも話》

If it were not for〜, S would[could/might] V. 

〜のところに「実際はある」ものが入ります。
これがオリジナルですが、If節の部分が次のように段々と省略されていきます。

= Were it not for〜, 同上 =But for〜, 同上 =Without 〜, 同上

ex. If it were not for water, we couldn’t survive. 
もし水がなかったら、我々は生存できないだろう

も、短縮してBut for water とか Without waterって言えるわけです。

「もし~がなかったならば」表現《過去のもしも話》

If it had not been for〜, S would[could/might] have Vpp

だと、あの時に〜がなかったら、〜だっただろう
「実際はあったので、〜ではなかった」の意味になります。

そしてこの文章もオリジナルから次のように省略が可能です。

=Had it not been for〜, 同上 = But for〜, 同上 =Without〜, 同上

そうなんです、But for と Without は現在のもしも話と同形です。

ex. If it had not been for his advice, I wouldn’t have passed the test.
もし彼のアドバイスがなかったら、私はそのテストをパスしてなかっただろう
(実際はパスできたので、彼のアドバイスのおかげと感謝の意を表している)

Exercise1:空欄に最適な語を入れてみましょう

1. If Ann were not busy, she (   ) to the party. 
もしアンが忙しくなければパーティに来るのに。

2. If Bill ( ) fail, he will try again. 
万一ビルが失敗しても彼はまた挑戦するだろう。

3. ( ) him, we would not have won. 
もし彼がいなかったならば、私達は勝てなかった。

4. If I had done my homework, I ( ) free now. 
もし宿題を終えていたら今頃自由なのに。

5. If I ( ) rich, I could have bought the car.
もしお金持ちだったらその車を買えたのに。

しっかり考えてから、答え合わせにいきましょう!

答え合わせ

1. would : If節は過去形なので、現在の仮定。助動詞の過去形。ちなみにcould、mightでも正解。ニュアンスの違いは上に書いてありますね。

2. should:「万一」をみたら、shouldが反射的にうかぶように。

3. Without : 空欄に1語ならこれですが、But forでも正解です。過去のもしも話をしていることが、後ろのwould have 過去分詞で分かります。

4. would be:過去と現在のミックスのもしも話です。現在の妄想には助動詞の過去形でしたね。freeは形容詞なのでbe動詞を忘れずに。

5. had been:となりの主文が「助動詞の過去+have+過去分詞」になっているので、過去のもしも話だと分かります。過去のもしも話は、大過去の「had+過去分詞」でしたね。

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マリリン
オーストラリアのメルボルン在住25年の英語講師、マリリンです。イギリスのロンドン、アメリカのロサンゼルスにも留学していました。英語学習、海外生活、異文化、いろんな情報を皆さんとシェアしていきたいと思いますので、どうかよろしくお願いします!