「酸っぱい」を取り上げた第1回、「甘い」を紹介した第2回を通して、英語には意外と味覚を表現する言葉が豊富だと感じませんでしたか?
さて、今回はコーヒーやダークチョコレートでおなじみの「苦い」をテーマに、ネイティブが使う英語表現を紹介します。
基本の「苦い」:bitter
ビターチョコレートでおなじみの英単語、bitter は「苦い」という意味。
This coffee is too bitter for me.
このコーヒーは、私には苦すぎる。
ただし、英語ではビターチョコレートと呼ばず、 dark chocolate と言います。
Dark chocolate usually has a bitter taste.
ダークチョコレートは普通、苦味があるよ。
そしてbitterは味覚だけでなく、辛い経験や後悔を表現することができます。
He has bitter memory of his schooldays.
彼には学生時代に苦い思い出がある。
その他の「苦い」表現
これを読むと、おそらく日本語は「苦い」を表現する言葉が乏しいのでは?と感じてしまうかもしれません。
① sharp
「酸っぱい」でも紹介した sharpは、刺激のある苦さという意味もあります。
This cheese has a sharp flavor.
このチーズは刺激的な味だね。
② acrid
acrid (アクリッド)は鼻にツンとくる苦味を意味する単語です。味だけでなく、煙や化学物質の強烈で不快な香りを表現するときに使われることが多いです。
The burnt toast left an acrid smell.
焦げたトーストがツンと苦い匂いを残した。
また「辛辣な」など批判や会話について述べることもできます。
③ harsh
harsh (ハーシュ)には「厳しい」の意味だけでなく、「強すぎる苦さ、えぐ味」というネガティブな印象です。
This medicine tastes harsh.
この薬は苦くて不快だ。
④ pungent
pungent (パンジェント)は、ただ苦いではなく、刺激+苦味のときに使える単語です。
例えば、ニンニクや玉ねぎのパンチの効きすぎた苦味、ブルーチーズなど強い香りと苦味がある熟成チーズなんかで使えます。
This herb has a pungent taste.
このハーブは刺激的な苦味がある。
最後に
今回紹介した bitter, sharp, acrid, pungent のなかで、どれが1番印象に残りましたか?
次にブラックコーヒーを飲む時、ぜひ英語で表現してみてくださいね。
次回は「辛い」についての英単語を紹介予定です。

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