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これまでに翻訳や英文添削にもかかわってきましたが、時々大変困ることがあります。日本語の文を英訳する際ですが、日本語で書かれた原文が何を言いたいのかわからないときが意外によくあるのです。

 

たとえばビジネスや技術系の内容で、一見、専門用語が並んでいて体裁は整っているように見えるのですが、主語や目的語があいまいで、結局何が言いたいのかわからない、ということが多々あります。皆さんの会社でもそういう文書、時々見かけませんか?

 

また、そもそも日本語の使い方自体が間違っていることがあります。

例えば「テレビの視聴は目の悪化につながる」という文。

一件何も問題はなさそうですが、「目が悪化する」とはどういうことでしょう。ここは「視力が悪化する」または「目の状態が悪化する」と言い直すべきところでしょう。

 

日本語で書かれた原文がその有様なので、それをそのまま英訳されるとさらにマズイことに・・・。これでは伝わるものも伝わりません!そんな時、私は怒りで震えてしまいます(怖)。

 

ところが、日本人に囲まれて生活していると、自分の話し方があいまいでも特に気は付かないものです。日本は世界的に見ても「言葉に頼らない」傾向が極めて強いからです。むしろ、何事もあいまいに表現するほうが無難ですしね。でも、外国の人と話すときは言葉を尽くす必要があります。なぜなら、相手は言葉を尽くして自分の考えを表現する人たちだから。

 

さて、そう言う意味でも「言葉に敏感」になってほしいというのが今回のテーマです。

 

それって結局、どういうこと?

ちょっとシンプルな例を二つ挙げてみます。

例えば、二人で話していて片方の機嫌が悪いというシチュエーション。

あえてそんな相手に声をかけるとしたら?

では「君、怒っているよね」と言うとしましょう。

英語だと?“You are angry.”

むむむ・・・これでもOKですが「怒っている」は「怒っているように見える」と言いたいところ。

ここでは”You look angry.”がベターでしょう。

ところが、この”look”で「ああ、もう駄目だ」とつまずいてしまう方が時としています。

ここで「怒っている」と「怒っているように見える」の違いが実感できない方!言葉そのものに対する感性を磨きましょう!

 

次の例です。

満員電車で「電車がいっぱいで立っていました」という状況を説明するとき

電車がいっぱい、をそのまま英語にする人はまずないでしょうが、

「電車がいっぱい⇒空間がない?」と考え、

I had to keep on standing, because there was no room in the train.

と言ってしまいました。

むむむ・・・わからなくはないのですがなんだかしっくりこない。

ここは「席が空いてなかったから立っていた」でいいのでは?

I had to keep on standing, because there was no vacant seat in the train.

これだと状況が伝わりやすいですよね。

具体的にいうことで、すっきりしました。

 

相手に伝わる英語を話し書くために、日常で使う日本語にも心を配りましょう

 

どう話を繰り広げるか?論理展開の話

さて、今回もう一つお伝えしたいのは、ありがちな論理展開。

Why do Japanese high school students wear uniforms?

(どうして日本の高校生は制服を着ているの?)と聞かれたらどう答えますか?

皆さん、様々な答えが浮かんだと思います。

その中でおそらく一番まずい答えは、

「校則で決まっているから」(Because it’s a rule to wear school uniforms.)で終わることだと私は思います。

 

子どもの時も思いましたよね。

子「どうしてやらなきゃいけないの?」

親「昔からみんなやってるからだよ/学校で決まってるじゃないか」

子「???(納得できない!)」

 

伝統やみんなの意見などを根拠にした論法では、なかなかいい議論にならないのです。

もちろん、規則に言及することは大切ですが、その場合はその規則はどうしてあるのか、自分はどう思っているのかを補うと、一転して話がはずみそうですね!

 

次回は「キッズレッスンで大切にしていること」についてお話したいと思います。