すきま英語_Hiro先生

Hiro’s Advice 11【外堀から話さない】

日本語と英語では、話の構成が異なります。 今回は、ビジネスで特に重要な「構成」について、想定した会話を例に解説します。

■ 設定

Aさんは、新製品のプレゼンテーションをしました。
同僚のBさんが「プレゼンテーションは、どうだったか」を尋ねた時の会話です。

■ 会話

A-san: “I gave the presentation yesterday.”

B-san: “How did it go?”

A-san: “I was a little bit nervous the day before the presentation. So, I couldn’t sleep well. The next morning, I was still nervous. I showed up at the conference room an hour early. So, I had plenty of time to prepare but was still nervous. Yet, once I started the presentation, I did not feel nervous. I stayed focused on the presentation.”

B-san: “So, do you mean the presentation went well?”

❖ ❖ ❖ ❖ ❖ ❖

Aさん:  昨日プレゼンをしました。

Bさん:  どうだったの。

Aさん:  プレゼンの前日は少し緊張してたんだ。それでよく眠れなかったんだ。 翌朝もまだ緊張していて。会議室には1時間早く着いんだ。だから準備の時間はたっぷりあったんだ。でも、まだ緊張していた。 でも、プレゼンが始まると、緊張は全く感じなかったんだ。

Bさん:   で、プレゼンは、うまくいったってこと?

■ 解説

この例では、Bさんの質問に対して、Aさんは的確に回答していません。

緊張で、前日よく眠れなかっただの、プレゼンテーション当日の朝も緊張していただの、会議室に早くに来たのに、まだ緊張していた云々。

Bさんは業を煮やして、「で、プレゼンテーションは、上手くいったのか」と再度、聞かなければならなくなっています。

本題や結論に入らないで、そこに至る過程の話し(これを私は『周辺情報』と呼んでいます)を長々と話しています。これは、極めて日本語的な構成です。日本語構成を、そのまま英語に持ち込んではいけません。

本題とは、自分が伝えたい内容。結論とは、相手が尋ねている内容に対する回答や情報を指します。これを、真っ先に言うことが肝要です。これを言わないで、『周辺情報』をダラダラと述べるのは、好まれません。と言うより「ダメ」です。ビジネスでは、間違いなく、嫌われる話し方です。

英検やTOEICのテストでも、まず「結論もしくは相手の質問に対する回答を言い、その後で、それらをサポートする根拠、理由、事例を述べ、最後にもう一度、結論を述べる」ようになっていますよね。しかし、実際にFree Talkなどで話し出すと、多くの人が『周辺情報』から話し始めます。

これは、ある程度、英語が話せるようになった中級以上の人に多く見られる傾向です。

英語力を上げるためには、簡潔に述べる訓練が大切です。

周辺情報から話し始めないことを【外堀から話さない】と呼んでいます。

本稿、タイトル冒頭の絵を見てください。ここでは、お城を攻める時、周辺の堀から攻めるのではなく、いきなり本丸を攻めましょう、ということを表しています。外堀である周辺情報は後にして、本丸となる本題・結論を話そう、と言う意味です。

もし、『周辺情報』から話し始めた場合、聞き手・読み手にはどのように伝わるでしょうか。

以下の絵を見てください。周辺情報から話し始めると、何が言いたいのか、が不明瞭となります。聞き手・読み手が最も知りたい内容が、ぼやけてしまいます。最初に言いたいことを述べましょう。

主題・回答と、外堀の内容の位置関係を示すと以下のようになります。

■ 結論

日本語では、情報の発信側は、細かいことを積み上げて、その過程で聞き手・読み手と情報を共有して、場合によっては共感を得て、最後に結論を述べる構成となっています。

日本人のPowerPointによるプレゼンテーションでは、顕著にこの傾向が現れます。全体像をつかみたいaudienceに対して、非常に細かい内容をダラダラと話してしまい、結局、何が言いたかったのか、全く理解されないで終わってしまうのを何回も見てきました。

{英語が話せる = 相手に理解してもらう能力、説得する能力} ではないことを充分に理解することが重要です。

英語による伝達は構成が異なるので、注意しましょう。

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ABOUT ME
Hiro
外資100%出資の日本支社の 元 "代表取締役社長" がお教えするビジネス英語です。 ▶︎ 英語による実務経験30年 ▶︎ 米国在の国際本部での【海外勤務歴】4年半 ▶︎ 英語による豊富な実務経験 ▶︎ 実務で頻繁に使われている独特な単語とフレーズのご紹介 入社時の英語力は、ほぼ無し。 転職を後悔した日々を経て、国際本部へ転属。 様々な状況下での英語をご指導します。

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