すきま英語

第17回コラム:タグ復習2.0—KPIの上限を引き上げる“深掘りタグ×狙い撃ちドリル”

はじめに
650〜700帯は「弱点を知る」から「弱点を消す」へ。
タグ復習(原因ラベリング)を精密化し、KPIを高い水準に更新します。合言葉は「深掘りタグ×狙い撃ち×同条件再計測」。

1) 目標(KPI上限)

  • P3/4 先読み成功率:85→90%
  • 意図/次行動の正答:75→80%
  • P5 平均解答秒数:12→9秒(正答率維持)
  • P6 文挿入正答:4/5安定
  • P7 根拠線率:90→95%

2) 深掘りタグ(一次→二次へ)


一次タグ(例)

  • L:先読み不足/場面不明/意図×/数字落ち
  • R:P5品詞/一致/語法/P6逆接/因果/参照/P7根拠不足/言い換え/時間超過
    二次タグ(具体化)
  • 先読み不足→“設問2問目(数字)の見落とし”
  • 意図×→“Please後の動詞”/“主体不一致(You/We/I)”
  • 数字落ち→“teen/ty”/“文字+数字(Room B-12)”
  • P5語法→“because of/while during/forward to V-ing”
  • P6参照→“this policyの指し先不明”
  • P7言い換え→“動詞コア不一致(arrange=book見落とし)”

3) 狙い撃ちドリル(10〜12分で完了)


A. L(意図×:主体不一致)

  • 分2 合図・主体コール:will/need/please+I/We/You/He
  • 分6 音源2セット:終盤10秒→1語要約(send/call/go)+主体確認→即答
  • 分2 誤答を“主体語のみ”で復唱(You need to / We’ll … )
  • KPI:意図正答 80%、主体ミス0〜1

B. L(数字:文字+数字)

  • 分2 カテゴリコール:Room/Gate/Ext.
  • 分5 ディクテ3文(C-4/B12/ext. 204)
  • 分3 本番3問(時間/部屋/内線混合)
  • KPI:単発数字9/10

C. R(P5:forward to / because of / while)

  • 分2 合図コール:前置詞→V-ing/S+V→接続詞
  • 分6 例題12問スプリント(各5〜8秒)
  • 分2 誤答の根拠語を書き添え(to=前置詞?/S+V?)
  • KPI:10問中9・平均9秒

D. R(P6:参照ミス)

  • 分3 指示語だけドリル:this/that/these/those/it/they の指し先マーキング×3問
  • 分5 文挿入3問(合図→参照→整合で30秒/問)
  • 分2 誤答の“指し先名詞”を1語で記録
  • KPI:参照絡み正答 4/5

E. R(P7:言い換え・動詞コア)

  • 分2 コアコール:arrange/notify/handle/confirm/change
  • 分6 ミニ読解2問:設問の動詞をコア化→本文で類語+場面語に線→即答
  • 分2 正解の“本文→選択肢”言い換えをカード化
  • KPI:根拠線率95%

4) 再計測の設計(比較可能性を担保)

  • 同形式・同時間・同難度で測る(例:P2 12問/5分)
  • 1回で判断しない:2回平均でKPI更新
  • 改善が出たら“やめ時”。別タグへ(過学習を避ける)

5) 週次リズム(平日30分×4+週末45分)

  • 平日:深掘りタグTOP2を交互に(L→R→L→R)
  • 週末:ミニ通し45分(P5 10→P6 10→P7 15→L 10)→KPI更新→翌週のTOP2決定

6) 事例テンプレ(記入例)


— Review Log 2.0 —
日付/素材:P4広告×2
最多タグ(一次→二次):意図×→主体不一致
ドリル:終盤10秒×2本→1語要約+主体コール
KPI:正答 5/6→翌日 6/6/主体ミス 2→0
次回:数字(文字+数字)

7) ミスの再発を防ぐ“補助タグ”

  • 合図無視:will/please/due to/instead を丸
  • 選択肢長文病:短く具体優先/本文語保持が多い方
  • 時制ズレ:now/yesterday/tomorrowの並び確認
  • 図表ルート逸脱:列→行→横移動の声出し確認

8) 上級チェック(1日30秒)

  • 今日のKPIはどれが上がった?(1つでOK)
  • 次回の深掘りタグは?(1つに絞る)
  • ドリルは“合図→型→再計測”を守った?(YES/NO)

9) よくある失敗と修正

  • タグが増えすぎる → 一次→二次へ“1本化”。同時に追うのは2タグまで
  • 改善前に教材を変える → 同条件で2回平均を取ってから変更
  • 成果を言語化しない → KPI数値+1行コメントを必ず残す

10) 今日のチェックリスト

  • 一次→二次へ具体化できたか?
  • 狙い撃ちドリルは10〜12分で完結したか?
  • 再計測は同条件で行ったか?
  • KPIを数字で更新したか?
  • 次回フォーカスを1つに絞ったか?

まとめ
タグ復習2.0は「深掘り→狙い撃ち→同条件再計測」。タグを具体化し、10〜12分の短時間で一点突破、KPIを数字で引き上げます。これを毎週TOP2で回せば、学習のムダが消え、650〜700の“安定再現”に近づきます。
次回は、ミニ模試ウィークの回し方(誤答再現→修正→再計測)を解説します。

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ABOUT ME
マリリン
オーストラリアのメルボルン在住25年の英語講師、マリリンです。イギリスのロンドン、アメリカのロサンゼルスにも留学していました。英語学習、海外生活、異文化、いろんな情報を皆さんとシェアしていきたいと思いますので、どうかよろしくお願いします!