今回から仮定法に入っていきます。
仮定法は、現実とは違う「もしも話」です。
いつの「もしも話」なのか、時制の型を覚えることが必須になります。
まるで数学の公式みたいです。ではさっそくその公式の表をみていきましょう!

未来のありうる話=条件:まだ仮定法じゃない
例えば、週末にピクニックに誘われたとして「もし晴れたら行きます」と返事するとします。
その場で決めるのは、willでしたね → I will come!
これに「もし晴れたら」という条件をつけるとしたら?
接続詞ifを使って If it is fine, I will come. となります。
I will come if it’s fine と後ろにつけても構いません。
If節の中の動詞が、まだこれからのことなのに未来形ではなくて現在形を使うってことは、すでにPart10 接続詞でやりましたね。
「まだ起こっていないので、1つ時制をずらす」というのは、仮定法のプレリュードだったのですね。
まだ起こっていないけど「可能性がある」と前提しているので、ここではまだ仮定法に入っていません。あくまでも条件です。
では、実際の仮定法に入っていきましょう。
現在の妄想=いま、こうだったらなぁ〜
今のことを現在形で語ると、それは事実です。
仮定法は「事実とは違う」ことをなので、時制を1つずらします。
どうずらすかというと、過去に1つずらします。
1つ前の条件では、未来ことが現在になったように、現在のことを過去にします。
ただし、If節の中の話です。If節の中に仮定があって、メインの文章には願望があります。
つまり気持ちですね。動詞の気持ちを込めるのは?
そう、助動詞の担当でしたね。
その助動詞にも過去形がありましたが、実際には時制を変えない、形ばかりの過去形でした。過去形だけど過去にならない?なんて中途半端な!と内心思ったりしましたよね😆
そんな助動詞の過去形が大活躍するのが、この仮定法です。
逆に言えば「助動詞の過去形を見たら、仮定法を疑え」と言ってもいいくらいです。
If I were a bird, I could fly.
もし私が鳥だったら、飛ぶのになぁ〜
I なのにbe動詞がwereになっているのは、これが過去形ではなく、仮定法だと分かりやすく区別するためですが、wasでも間違えではありません。
I can fly なら、本当に飛べると言っています。
couldだからこそ、それは願望だとわかります。
過去の妄想=あの時、ああだったらなぁ〜
過去のことを過去形で言うと?それは事実になりますね。
なので、過去のことを仮定する場合は1つずらします。
未来が現在、現在が過去、そして過去は大過去!
大過去:had+過去分詞 を使います。
そしてメインの文章、ああだったらなぁ〜という願望には助動詞の過去形が必須でしたね。
それも1つずらさないといけません。例えば「will 〜だろう」の場合だと……
未来なら will, 現在の仮定なら would, そして過去の仮定ならwould + have 過去分詞
と1つずつ移行していきます。
If I had known you, I would have asked you.
もし君を知っていたら、私は君に聞いていたのに(知らなかったから聞けなくて残念!)
と、なるわけです。
ここまで、理解できましたか?

\ ワールドトークでマリリン先生のレッスンを受けられます! /