すきま英語

Part11 不定詞④

ここまでで3つの不定詞の違い、見分け方について学んできました。

復習の問題に取り組んでいただく前に、あと2つだけ不定詞についての大切な文法ルールを覚えておきましょう!

では、またテキストに目を通してください😊

不定詞の過去=to have 過去分詞

最初にお話ししたように、不定詞は動詞以外の品詞なので、メインの動詞が必ずあるはずですね。

例えば、この例文、She seems to be sick. の場合は、seems(〜のようだ)が動詞です。

それに不定詞のto be sickがついているわけですが、不定詞の時制はメインの時制と同じになります。

つまり、彼女は〜のようだ/病気である、日本語らしくすると「彼女は病気のようだ」ですね。これは、seemsが現在なので、それに続く不定詞も今のことです。

目の前にいる彼女は今、病気のように見えているんですね。

それに対して、もしtoのとなりにhave+過去分詞(現在完了の形)を持ってくると、メインの動詞よりも不定詞の時制の方が前に起きたこと、になります。

もうその時点で完了してるイメージですね。

She seems to have been sick.
彼女は〜のようだ/病気だった   

つまり、目の前にいる彼女は少しやつれていて、病み上がりのように見えているんですね😣

次の文章、I am sorry to have kept you waiting のように、toのとなりに現在完了形が来ています。

もちろん、I am sorryと現在形で使っているので、今の気持ちなのですが「待たせたている」ことについてではなく「待たせた」ことについて謝っています。

深読みすると、この言葉には「待たせてごめんね!でももうそれは過去のことだよ、もう待たなくていいよ」ってことになります。

不定詞の否定形には2種類

さて、次に不定詞の否定形ですが、これはちょっと3つの不定詞の共通事項とは言えないので、すいません!先に謝っておきますね。

基礎英文法を教え始めた頃、もうかれこれ20年以上前になりますが、当時は単純に「toの前にnotを置くだけでいいですよ」と説明していました。

Rule:not + to + V = V しないこと!ですね 

ところが、それだと名詞形の不定詞しかカバーすることができないことに気づきました。

そこで付け加えたのが、その下のRuleです。

so as not to あるいは、in order not to で「〜しないように」となります。

He left early not to be late. ではなくて、He left early so as not to be late.で「彼は早く出発した・遅れないように」の意味になります。

ただし、注意系の内容ならそのまま、Be careful not to be late! (気をつけて、遅れないように!)と置けますが、これが例外なんですね。

文法のテキストでは[不定詞の否定はnot to]と、こちらだけを説明している本も多いです。

私もそれを参考にしてたのですね。

繰り返します!

not to V = Vしないこと=名詞扱い
so as not to V or in order not to = Vしないため=副詞扱い

(例外として注意を促す時はnot toが使える)

この違いをはっきり認識できるあなたは不定詞の上級者です💪🏻

お疲れ様でした〜!

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マリリン
オーストラリアのメルボルン在住25年の英語講師、マリリンです。イギリスのロンドン、アメリカのロサンゼルスにも留学していました。英語学習、海外生活、異文化、いろんな情報を皆さんとシェアしていきたいと思いますので、どうかよろしくお願いします!