準2級のリスニングでは、音声が流れる前に選択肢を確認することで、聞くべき情報を予測できます。すべてを聞き取ろうとするのではなく、選択肢の違いに注目して、必要な情報を絞り込むことが大切です。
1. 先読みで確認すること
選択肢を見たら、まず次の点を確認します。
- 主語は誰か
- 動作は何か
- 場所・時間・金額の違いは何か
- 肯定か否定か
- 選択肢が行動を表しているか、理由を表しているか
例
- She will go to the library.
- She will go to the gym.
- She will go to the station.
- She will go to the store.
この場合、聞くべき情報は「彼女が最終的にどこへ行くか」です。場所に集中して聞きます。
2. 選択肢の共通部分を消す
選択肢に同じ表現がある場合、共通部分は重要ではありません。
例
- He will buy a new computer.
- He will buy a new bicycle.
- He will buy a new camera.
- He will buy a new watch.
共通しているのはHe will buy a newです。違いは、computer、bicycle、camera、watchです。
したがって、音声では「何を買うのか」に注目します。
3. 疑問詞から答えの種類を予測する
質問の最初の疑問詞を確認すると、必要な情報が分かります。
| 疑問詞 | 探す情報 |
|---|---|
| Who | 人 |
| What | 物・行動・内容 |
| When | 時間・日付 |
| Where | 場所 |
| Why | 理由 |
| How | 方法・状態 |
| How much | 金額 |
| How many | 数 |
例
Why does the boy want to leave early?
この質問では、場所や時刻ではなく、早く帰りたい理由を探します。
4. 選択肢から内容を予測する
選択肢を読むと、会話の場面を予測できることがあります。
例
- Because he is tired.
- Because he has a test.
- Because he is hungry.
- Because he has a fever.
この場合、質問はおそらくWhyで始まり、男性の行動や気持ちの理由を尋ねる問題だと予測できます。
音声ではbecauseの後ろに続く内容に注意します。
5. 最初の予定と最終的な決定を区別する
会話問題では、最初に出た予定が途中で変更されることがあります。
例
A: Shall we go to the park this afternoon?
B: It may rain. How about going to the movie theater instead?
A: That sounds good.
最初は公園へ行く予定でしたが、最終的には映画館へ行くことになっています。
but、instead、actually、thenなどの後ろに、変更後の内容が出やすいので注意しましょう。
6. 否定表現に注意する
選択肢の中に否定表現がある場合、聞き間違いに注意が必要です。
よく出る否定表現
- not
- never
- no longer
- without
- hardly
- don’t have to
- be unable to
例
The store is not open on Sunday.
これは「日曜日に店が開いている」という意味ではなく、「日曜日は営業していない」という意味です。
また、次の二つも意味が異なります。
- You don’t have to bring lunch.
昼食を持ってくる必要はありません。 - You must not bring lunch.
昼食を持ってきてはいけません。
7. 数字は単位と一緒に聞く
数字が出たら、数だけでなく、何を表す数字なのかを確認します。
例
The train leaves at 8:15 and arrives at 9:30. The ticket costs 600 yen.
- 出発時刻:8時15分
- 到着時刻:9時30分
- 料金:600円
問題では、時刻と料金が混ざって出てくることがあります。at、until、for、yenなどの表現にも注目しましょう。
8. 言い換え表現に注意する
音声と選択肢では、同じ意味の表現が使われることがあります。
| 音声の表現 | 選択肢での言い換え |
|---|---|
| begin | start |
| finish | end |
| buy | purchase |
| difficult | hard |
| inexpensive | cheap |
| a lot of | many |
| return | go back |
| postpone | put off |
例
音声:
The meeting will start at ten.
選択肢:
The meeting will begin at ten.
startとbeginは同じ意味です。音声と選択肢の単語が完全に一致しなくても、意味を考えましょう。
9. 正解を予測するためのメモ
メモを取る場合は、英文をそのまま書く必要はありません。短い記号や日本語で十分です。
例
- library → lib.
- tomorrow → tmr.
- because → b/c
- 変更 → →
- 否定 → ×
- 増加 → ↑
- 減少 → ↓
メモの例
park → rain → movie theater
これは「公園の予定だったが、雨のため映画館に変更」という意味です。
10. 練習問題
次の会話を読んでください。
A: What are you going to do after school, Ken?
B: I planned to play tennis, but I forgot to bring my racket.
A: Then, would you like to study at the library?
B: Yes. I have a math test tomorrow.
質問
What will Ken probably do after school?
- Play tennis
- Study at the library
- Go home
- Take a math test
正解:2. Study at the library
planned toは「予定していた」という意味です。しかし、butの後で予定が変わっています。最後の返答から、ケンは図書館で勉強すると分かります。
11. 先読みの実践手順
本番では、次の手順で選択肢を確認します。
手順1:質問文を読む
Who、When、Where、Whyなどを確認します。
手順2:選択肢の違いを探す
場所、時間、行動、理由など、何が異なるかを見ます。
手順3:聞くポイントを決める
「最終的な場所」「変更の理由」「男性の行動」など、探す情報を一つに絞ります。
手順4:音声を聞く
決めたポイントを中心に聞きます。すべてを理解しようとする必要はありません。
手順5:根拠を確認する
選択肢と一致する内容が聞こえたら、否定や変更がないかを確認します。
12. よくある失敗と対策
最初に聞こえた選択肢を選ぶ
途中で予定が変わることがあります。
対策:but、however、insteadの後ろを確認する。
単語が一致した選択肢を選ぶ
音声と同じ単語があっても、正解とは限りません。
対策:
単語ではなく、文全体の意味を確認する。
数字だけを覚える
数字の意味を取り違えることがあります。
対策:
時刻、料金、人数など、単位と一緒に覚える。
一部分を聞き逃して混乱する
一語聞き取れなくても、答えられる場合があります。
対策:
聞き取れたキーワードと選択肢から、全体の意味を推測する。
13. 家庭学習の方法
- 音声を聞く前に選択肢を読む
- 違いのある部分に線を引く
- 何を聞くべきか日本語でメモする
- 音声を聞いて答える
- スクリプトで根拠を確認する
- 選択肢の言い換え表現を記録する
- 音読・リピーティングを行う
特に、間違えた問題は「なぜ間違えたか」を分類しましょう。
- 質問の読み違い
- 否定の聞き落とし
- 変更に気づかなかった
- 数字を取り違えた
- 言い換えに気づかなかった
今回のまとめ
リスニングの選択肢を先読みするときは、次の点を意識します。
- 質問の疑問詞から必要な情報を予測する
- 選択肢の共通部分を消す
- 選択肢の違いに注目する
- 音声を聞く前に場面を予測する
butやinsteadの後ろを重視する- 否定表現を聞き逃さない
- 数字は単位と一緒に確認する
- 音声と選択肢の言い換えに注意する
- 最初の予定と最終的な決定を区別する
次回は、リスニングで聞き取れない原因と、音の変化を理解するトレーニングについて学びます。
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