すきま英語

第6回:指示語・代名詞が指す内容を特定する

2級にもなると、問題文もかなり長くなってきますね。
長文を読んでいると、it、they、this、these などの指示語や代名詞がよく出てきます。
これらは、すでに述べられた人物・物・出来事・考えを指すことがあります。
何を指しているのかを正確につかめると、文章のつながりが見えやすくなり、設問の根拠も探しやすくなります。

1. 指示語を見つけたら、指す内容を確認する

指示語を見つけたら、そのまま読み流さず、「これは何を指しているのだろう」と考えます。

  • it:それ
  • they:彼ら、それら
  • this / these:これ/これら
  • that / those:あれ/あれら、または前に述べた内容
  • one / ones:前に出てきた名詞の代わり

たとえば、次の文を見てみましょう。

Many people use reusable bags. They help reduce plastic waste.

They は複数形なので、前の文にある reusable bags を指しています。「それらはプラスチックごみを減らすのに役立つ」と読めます。

2. 数や文法上の形を手がかりにする

指示語の数や文法上の形を確認すると、指す候補を絞れます。

A new school rule was introduced. It asks students to turn off the lights.

It は単数なので、候補は単数名詞の a new school rule です。後半の「生徒に電気を消すよう求める」という内容も、学校の新しいルールと自然につながります。

候補が複数ある場合は、数だけでなく意味のつながりも確認してください。

3. this や that が文全体を指す場合

this や that は、ひとつの名詞ではなく、直前の文や出来事全体を指すことがあります。

The town added more bike paths. This made cycling safer.

ここでの This は、「町が自転車道を増やしたこと」を指します。直前の文を内容ごと置き換えて読むと、意味が自然になります。

4. 指示語を名詞に置き換えて読み直す

指す内容が分かったら、指示語をその名詞や内容に置き換えて読み直しましょう。

The students collected old books. They donated them to a local center.

この場合、They は the students、them は old books を指します。つまり、「生徒たちは古い本を集め、それらを地域の施設に寄付した」となります。置き換えると、誰が何をしたのかがはっきりします。

5. 離れた場所に候補があるときの確認方法

指示語のすぐ前だけでは候補が見つからないこともあります。その場合は、次の順で確認しましょう。

  1. 指示語の前の文を読む。
  2. 数や人称が一致する名詞・内容を探す。
  3. 指示語を候補に置き換えて、意味が自然か確かめる。
  4. 直後の文も読み、話の流れに合うか確認する。

候補が複数あるときは、文法的に一致しているだけで決めず、文章の話題や段落の要点にも合うかを見ます。

練習のコツ

短い文章を読むとき、指示語に丸をつけ、横に「何を指すか」を書き込んでみましょう。最初は一つずつ確認し、慣れてきたら文章の流れを止めずに素早く判断します。

指示語を正しく追うことは、英文を一文ずつ訳すだけでなく、文と文のつながりを理解するための大切な練習です。

次回は、長文に出てくる原因・結果や対比など、文章の論理関係を読み取る方法を扱います。

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ABOUT ME
マリリン
オーストラリアのメルボルン在住25年の英語講師、マリリンです。イギリスのロンドン、アメリカのロサンゼルスにも留学していました。英語学習、海外生活、異文化、いろんな情報を皆さんとシェアしていきたいと思いますので、どうかよろしくお願いします!