ワールドトークの魅力

ワールドトーク講師インタビュー#03|使わなければ覚えられない

英語の先生は「気づけば英語が好きになっていた!」「もともと話せる環境があった!」という方が多い印象がありますよね。でもワールドトークには「最初は嫌いだったけど…」と、苦手感覚を分かってくれる先生が大勢いらっしゃいます!

今回は学校の授業が苦手だったMayumi.K先生がどのようにして海外でご活躍されるまでに至ったのか。気になるご経験について教えていただきました^^

Mayumi.K先生】海外旅行がきっかけで独学で英語を身に付ける。南カリフォルニアではメークアップアーティストとして化粧品会社のチーフ/イベントメイクアップアーティスト、ハリウッドのスタジオ・撮影等で活躍。台湾ではメイクレッスン・イベントメイクの仕事を継続し、子供達のアメリカンスクールをサポート。現在はワールドトークでアメリカ(カリフォルニア)英語を指導。

ワールドトーク講師歴:7年
ワールドトークレッスン数:1665レッスン
※2023年1月時点

きっかけはお水の注文

ーーアメリカの生活が長かったとのことで、英語を日常会話を通して身に付ける大切さをとても感じていらっしゃると思うのですが、先生がされていた英語”独学”の方法が気になります!

私は学校の勉強が好きではなかったです。

高校の授業も先生が(私が分からないまま)進めて行ってしまったので、あまり内容を覚えていません。当時も赤点を取って補習に通っていました…
「日本語もうまく話せない時があるのに海外の言葉なんて!」という気持ちで大切さすら分かっていませんでした。

18歳の時、海外旅行で初めてハワイに行きました。兄と一緒に行ったんですが、兄は以前ハワイに住んでいたこともあり、英語を使ってオーダーを取ったり、ホテルのチェックインをしたり…ササッと進めてくれました。その時、兄がちょっとかっこいいなと感動しました。

そして、私も話してみたい!と思い、レストランでお水の注文に挑戦してみました。waterしか分からなかったので兄に言い方を教えてもらい、

“Can I have a (glass of) water?”

“Can I have a (glass of) water?”

を何度も練習して店員さんに声をかけました。
実際に伝わってお水をもらえた時、嬉しさをとても感じました!

そこから火がついて「もっと話したい!」と思い、会話をして覚えることに取り組みました。

「Can I have●●●」で物をもらえることを知ったのでこれをひたすら最初は使い込んでいきましたね。そして分からないことは「これなんて言うの?」「これなんて言うの?」と辞書で調べました

ーーなるほど…!

ただ、これを続けていると後に「この時はその単語使わないよ」と、(英和)辞書に載っている直訳が通じないことも知りました。会話がある程度できるようになってからは、英語は英語の辞書を使って意味を調べましたね。

日本に帰ってからは、学校の勉強はThis is the pen. This is the desk.ばかりで“Can I have a (glass of) water?”なんて本に載っていないことに気が付きました。(学校の)英語の勉強と会話の違い、そして「英語は実際に話さないと分からない(理解できない)」を本当に感じました。

駅前の外国人に声をかけてみる

試しに英会話の本も2冊くらい買ったこともありましたが、いざ会話になると相手は本通りの答えを言ってくれませんし、本に載っていない内容が展開されます。もちろん、本を持ち歩くこともできないですし、実際会話には活かせなかったです。

なので本での勉強をやめて、外国人の方に話しかけて電話番号を交換して「次コーヒー飲みに行こうよ」と話す作戦を通してきっかけを自分で作ることを始めました。

学校の最寄り駅で切符を買おうとしている海外の人を見つけては声をかけていました^^知らない男性に声をかけるのは気が引けたので、女の人に声をかけて、どのようにアプローチしたらいいかも実践していって、コーヒーを後日飲みに行く約束作りをしました。

もちろん「ha?!」と聞かれることもありました…

ーー知らない方に声をかける、というのが衝撃的だったのですが、何発何中の割合で話を聞いてもらえたんでしょうか…!

3発1中くらいでしょうか?(笑)バーやクラブなどでは英語で話しかけられる機会も多かったですが、なかなか学ぶ機会には繋がらない方に話が逸れていくので…難しかったですね。

声をかける時は、自分の中で清潔そうで、真面目そうで、女の人で…と条件を決めて、学校やバイトの帰りに「今日はどんな人がいるかなあ!」と思いながらやっていました!

一番の勉強方法は「自分で使ってみる」

約束をして、後日コーヒーを飲む時は相手に質問をしないといけないので、常に辞書を持ちながら「ちょっと待ってね!(辞書を開く…)」を行いながら会話をしました。

ただ、辞書を使いながらでも相手に伝わらないこともあり、分かる範囲の言葉で自分で説明することにもチャレンジしました。これが一番勉強になりました。文法もとても大事だけど、それよりも「実際に使わないと覚えられない」を私は実感しました。

コーヒーを飲みに誘ったお友達は私が英語が分からないということを踏まえているので、色々教えてくれました。「それの時はこの言葉使うのよ!」と説明してくれるのに対して、私は「なんで?」「なんで?」を繰り返して、辞書の意味がどうして伝わらないのか、実際はどのような言葉を使うのか、笑いながら話をしました。

こんな風に、言葉が分からなかったらその場でできるだけ聞いて、その場で分からなかったら(当時はスマホもなかったので)全部メモって持ち帰って辞書で引いてみて、次の違う場面で話してみよう…というのを続けました。

もちろん、学校で習った文法はゆくゆくは必要で、会話をして英語を身に付けていくとだんだん昔習った過去分詞や過去完了形が「ああ!これね!」とパチパチと当てはまっていきました。何年も経ってようやく理解が出来た瞬間でした。

ーーお話を伺っているととても楽しい雰囲気が伝わってくるのですが、アメリカに行かれてからは辛いことはなかったのでしょうか?

例えば、時間にいつも遅れる友達がいて、いつも悔しい思いをしていたんですけど、黙ってちゃいけない、と思って「なんでいつも遅れるの」を絶対英語で言ってやるぞ!と思ってそれを原動力に家に帰って辞書を引いてフレーズを勉強しました。

こんなこと言われたけど意味が半分しか分からなかった。何だったんだろう。

という内容も家に持ち帰って(当時インターネットもなかったので)全部辞書で引いて英語が話せるお友達にも相談して調べて「何も言えずに悔しい!次は言ってやる!」の気持ちを伝わるように何度も何度も練習していました。

止まらないで知っている言葉を出してほしい

ーー(先生のプロフィールを拝見して)英会話はキャッチボールではなく「誘導尋問状態」になっている、という文章が本当にその通りだなと感じました。実際会話になると私も力不足が故にyes!と頷きを多用しがちです…レッスンではどのようなことを意識して進めているのでしょうか?

なるべく「yes」「no」で答えられない質問をするようにしています^^

Do you like coffee?って聞いたらYes I do.で終わっちゃうのでWhat kind of coffee do you like?だったらなんか種類を言わないといけないじゃないですか。

後は、生徒さんの何が分からないかを聞くようにしています。

言い方が分からなくて詰まっているのか、単語が見つからないか、文法が分からないか、を質問して、レッスンの時間も限られてもったいないので、少し考えてもらったら「そこはこう言うんだよ」とチャットボックスに打ち込んでサポートしています。

私は「(パズルの)ピースは出そう!」「パズルのピースを出してくれたらこちら(先生)で組み立てることができるし、会話のボールを転がし返すことができるよ!」を伝えています。

話が苦手な人の場合は画像見せながら「目に見えるものを言ってください」とレッスンを進めます。他にも、(感情の言葉が記載された)フラッシュカードを見せながらどんどん会話を振っていきます。

1,2レッスンくらいで誘導尋問的なレッスンを終えて、大体生徒のレベルを理解して、本当の要望(会話をしたいのか、文法を学びたいのか…)を見極めていきます。

レッスンの間違いは”間違い”じゃない

ーー実際どんな質問やお困りの声を聞くことが多いですか?

皆さん、文法を間違えるのが怖いとよく聞きます。

「has been」「had~~」等、知っている文法にこだわってしまって言葉が出てこない方には、レッスンで間違える文法は間違えではないし、(ネイティブは)多少の文法の間違えはわざわざ会話を止めて訂正しないです。会話が止まってもじもじしていると「Bye Bye!」と行かれてしまうので、そうならずに、何か言おう!ということを強く伝えています。

「文法からやったほうがいいですか?」と質問してくださる生徒さんもいますが、「本当に文法をやりたいですか?」と伺っています。

結局日常会話ってパターン化してくるので、生徒さんが望む目標に合わせて、先ほど話したような「Can I have●●●」でフラッシュカードを出しながらよく使うフレーズを一緒に勉強する、といったことをしています。

文法以外にも大切なことはある

ーー先生のレッスンはどんな年齢層の生徒さんが多いですか?

今日本に住んでいるのですが、午前中にレッスンを開講している時は主婦の方やビジネスマンの方が多いです。以前テキサスにいた時は時差の関係もあり夕方に開講していたので、お子さんが多かったですね。

ーー内容としては会話ベースのレッスンが多いんでしょうか?

私のレッスンはフリートークが多いですが「ちょっと学んでいる気がしない…」という方もいらっしゃいます。この気持ちはとても分かるので、そんな時は映画の一部分についてリスニングをしていただいたり、テーマを決めて話そうよと言っていますね。今の時期(2月頭)は節分を説明しようを題材にしたり生徒さんに合わせていますね。

人とレベルに合わせてその都度対応しています^^

ーー先生のレッスンの感想を見ていると「楽しかった!」との声がとても多いです。是非現在受講を検討されている方にも「止まってないで言おうよ!」のような先生が伝えたいメッセージがあればお願い致します!

私のプロフィールはとにかく「話そうよ!」を繰り返し記載しています。

私の親戚がアメリカに来た時、とても分厚い教科書を「宿題だから…」と持ってきていました。私が読めないくらい難しい単語を勉強していましたが、実際その親戚は英語を喋れなかったんです。

「こんな難しい勉強してるのに何で話せないの?」と聞いたら「なんでMayumiちゃん(先生)は(難しい言葉が)分からないのに喋れるの?」という話になりました。(笑)

こんな経験があるので、日本人の方って文法が出来ないから話せない、と詰まっている方が多い印象です。言葉は(文法以外にも)発音等、大事なことはあります。英語を学ぶではなく、英会話を学ぶことを大切にして欲しいと思いますね。

ーー確かにIの後にhaveが来るのかwasが来るのか、考えて止まってしまうの、とても分かります…。私も英会話の先生に「全文言ってみて!」とよく言われます(笑)

そうですね!パズルのピースを出せば何が言いたいのか分かるので言ってほしいですね^^

私のレッスンも大体会話から始まるのですが、

例えば昨日の出来事をテーマに「I go to store.」を言ってもらったとすると「I went to~~」じゃないの?と訂正してあげることができます。これが「I~~」で止まると頑張れ!もうちょっと!となります。

もし難しい場合はじゃあ、「日本語で言ってみて」と提案して出てきた単語で英語に直せるものは何?と砕いていってレッスンを進めますね。

日本でも、小さい子に言葉を教える時に「主語は~~、述語は~~」と文法から教えないですよね。両親の言葉を真似て「この時はこう言う」で覚えていきますよね。私もその流れで英語を覚えたので、皆さんにもそこから初めてもらいたいですね。

TOEICの勉強で新たな発見も

ーー会話で英語を身に付けてきた先生ですが、資格対策の勉強をされる機会などはあったのですか?

聞いて分からない単語を調べて使って…で英語を学んできましたが、ワールドトークで講師を始めた数年後、生徒さんに自身をもってレッスンをお届けしたいと思い、TELF and TESOL(日本だけではなくインターナショナルで英語を母国語としない方々に英語を教えることが出来る資格)を取りました。

そして、今は日本に滞在していることもあり、アメリカに住んでいた時に必要としなかったTOEIC受けてみようと勉強を始めています!普段聞きなれないフレーズも出てきますが新鮮な気持ちになります!

ーー先生から見てTOEICの問題はどんな感想を持たれるのでしょうか?「分かる分かる!」となることが多いのでしょうか?

これ良く使う!と思うこともありますが、20年以上アメリカにいたけどこんなの使ったこと無いよ、というのもたまにあります。

そんな時は家族にも聞いてみるようにしています。(家族からは)「これは書き言葉だね」「話すときはあまり使わないかな」「meetingでは使うかな」という反応があり、また新たな発見があります^^

ゆくゆくは日本の生徒さんの為に英検もレッスンできるように勉強していこうと思っています!まずはTOEICに取り組みます!

貴重なお話ありがとうございました!
学校の勉強は嫌いだけど、やっぱり英語を話してみたい…!と、そんな気持ちをお持ちの方。Mayumi.K先生とお話していると楽しく英語を学べる事間違いなしです!!
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日本人講師メインのオンライン英会話サイト「ワールドトーク」の運営事務局です。英語学習に役立つ情報を提供できるよう、ブログを更新していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。