英検2級の長文では、細かな情報を読むだけでなく、「この文章は何について書かれているのか」「筆者は何を伝えたいのか」をつかむことが大切です。
主題と筆者の意見が分かると、設問に答えやすくなり、知らない単語があっても文章全体の流れを見失いにくくなります。
1. 主題はタイトルや冒頭から予想する
文章を読み始める前に、タイトルがあれば確認しましょう。
タイトルには、話題となる人物・問題・活動などが示されていることがあります。
本文の最初の段落では、その話題が紹介されることが多いため、冒頭を丁寧に読みます。
ただし、タイトルや冒頭だけで結論を決めつけないようにしましょう。
読み進めながら、予想した主題が合っているかを確かめます。
2. 段落ごとに「何をしている段落か」を考える
段落を読み終えるたびに、内容を短い言葉でまとめます。たとえば、次のように役割を整理できます。
- 話題や問題の紹介
- 問題が起きる理由
- 具体例や調査結果
- 解決策や提案
- 筆者のまとめ
内容を一文丸ごと日本語に訳す必要はありません。
「何について、何を述べているか」を短くメモするだけで十分です。
たとえば、ある段落が「町の図書館を利用する人が減っている」と述べ、次の段落が「図書館が新しいサービスを始めた」と説明しているなら、文章の流れは「利用者減少の問題→対策」と整理できます。
3. 筆者の意見を示す表現に注目する
筆者の考えは、意見や提案を示す表現の近くに表れることがあります。
- I think …(私は~と思う)
- In my opinion, …(私の意見では~)
- should(~すべきだ)
- need to(~する必要がある)
- It is important to …(~することが重要だ)
- We can …(私たちは~できる)
ただし、筆者が自分の意見を直接書かず、事実や例を通して示す場合もあります。
そのときは、文章の最後や、問題への解決策を述べる部分に注目しましょう。
4. 事実と意見を分けて読む
長文には、調査結果や具体例などの「事実」と、筆者の評価や提案である「意見」が混ざっています。
たとえば、「ある調査で多くの人が自転車を利用していた」は事実の報告です。
一方、「町は安全な自転車道路を増やすべきだ」は筆者の意見や提案です。
事実だけを追うと、文章の中心的な主張を見落とすことがあります。
「この情報を筆者は何のために紹介しているのか」と考えると、主張とのつながりが見えやすくなります。
5. 主題を短い一文でまとめる
読み終えたら、次の形で文章をまとめてみましょう。
この文章は、[話題]について、[筆者の主張・説明]を述べている。
たとえば、「この文章は、学校での食品ロスについて、食べ物を無駄にしないための取り組みを紹介している」のように、短く整理します。細かい数字や例は、主題をまとめる段階では省いて構いません。
練習の手順
- タイトルと冒頭を読んで、話題を予想する。
- 各段落を一言でメモする。
- 接続語や提案を示す表現に印をつける。
- 事実と筆者の意見を分ける。
- 最後に、文章全体を一文でまとめる。
主題をつかむ練習では、最初から完璧な要約を目指す必要はありません。
段落ごとの役割を整理し、筆者が最終的に何を伝えたいのかを考える習慣をつけましょう。
次回は、長文の中に出てくる指示語や代名詞が何を指すのかを特定する方法を扱います。
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