準2級のリーディングでは、単語や熟語の意味を問う語句問題が出題されます。知っている単語ならすぐに答えられますが、知らない単語が出てくることもあります。
そのような場合でも、文の形や前後の内容から意味を推測できます。今回は、語句問題を解くための基本的な手順を学びましょう。
1. まず空所の前後を読む
空所に入る語を考えるとき、最初から選択肢だけを比べてはいけません。
まず、空所の前後を読み、次のことを確認します。
- どのような内容の文か
- 空所には何詞が入るか
- 肯定・否定のどちらか
- 原因・結果・対比のどれか
- 文全体に合う意味は何か
例
Many people use bicycles because they are good for the ______.
- environment
- invitation
- language
- accident
good for theの後ろには、意味の通る名詞が必要です。自転車は環境に良いので、正解はenvironmentです。
2. 空所に入る品詞を判断する
選択肢を比べる前に、空所に必要な品詞を考えます。
品詞を判断する目印
aやan、theの後ろ:名詞が多いbe動詞の後ろ:形容詞や現在分詞などtoの後ろ:動詞の原形- 助動詞の後ろ:動詞の原形
- 名詞の前:形容詞が多い
- 動詞を説明する語:副詞が多い
例
The new system is very ______.
is veryの後ろには、状態を表す形容詞が入ります。
- useful:役に立つ
- use:使う
- usefulness:有用性
- usefully:役に立つように
この場合は、usefulが適切です。
3. 文の主語と動詞を確認する
語句問題では、意味だけでなく文法も重要です。
例
She ______ English every day.
- study
- studies
- studying
- studied
主語がSheで、every dayがあるため、現在形の三単現が必要です。正解はstudiesです。
単語の意味が分かっていても、主語や時制に合わない選択肢は選べません。
4. 接続語から意味を推測する
接続語は、前後の内容の関係を示します。
| 接続語 | 関係 |
|---|---|
| and | 追加 |
| but / however | 反対 |
| because | 理由 |
| so / therefore | 結果 |
| for example | 具体例 |
| if | 条件 |
| although | ~だけれども |
例
The test was difficult. However, Ken was ______ because he had studied hard.
Howeverがあるため、前半の「難しかった」と反対の内容が続きます。勉強していたKenの気持ちは、confidentやhappyなどが自然です。
5. 反対の内容に注目する
butやhoweverの前後では、反対の意味を持つ語が使われることがあります。
例
The old machine was slow, but the new one is very ______.
slowと反対の意味なので、fastが入ると考えられます。
知らない単語が選択肢にあっても、本文中の反対語や比較表現を手がかりにできます。
反対関係を示す表現
- but:しかし
- however:しかしながら
- although:~だけれども
- unlike:~と違って
- instead:その代わりに
- while:一方で
6. 具体例から意味を推測する
抽象的な語の後ろに、具体例が続くことがあります。
例
Some activities, such as playing soccer and swimming, are good forms of exercise.
such asの後ろに具体例があるので、activitiesは「活動」という意味だと推測できます。
具体例を示す表現
- for example:例えば
- such as:~のような
- including:~を含めて
- like:~のような
知らない語があっても、その後ろの例から意味を考えましょう。
7. 言い換え表現を探す
文章中では、同じ単語を繰り返さず、別の表現に言い換えることがあります。
よくある言い換え
| 表現 | 言い換え |
|---|---|
| start | begin |
| help | support |
| buy | purchase |
| need | require |
| important | necessary |
| difficult | hard |
| choose | select |
| use | utilize |
| keep | continue to have |
例
The town began a new project. The project was started to help local people.
beganとstartedは、ここではほぼ同じ意味です。
語句問題では、本文の別の場所に意味の手がかりがある場合もあります。
8. 接頭辞・接尾辞を手がかりにする
単語の一部から、意味や品詞を推測できることがあります。
よく出る接頭辞
un-:反対・否定- unhappy:幸せでない
- unusual:普通でない
re-:再び- recycle:再利用する
- rewrite:書き直す
dis-:否定・反対- disagree:意見が合わない
- disappear:消える
よく出る接尾辞
-er:人や物- teacher:教師
- worker:働く人
-ful:~に満ちた- useful:役に立つ
- helpful:役に立つ
-less:~がない- careless:不注意な
- useless:役に立たない
-ly:副詞- carefully:注意深く
- quickly:速く
接頭辞や接尾辞だけで正確な意味を決められないこともありますが、選択肢を絞る手がかりになります。
9. 語形問題に注意する
同じ語から作られた単語でも、文中で使える形は異なります。
例:success
- succeed:成功する
- success:成功
- successful:成功した、うまくいった
- successfully:成功裏に
例文
She wants to ______ in her new job.
She had great ______ in the competition.
The event was very ______.
He completed the task ______.
それぞれ、文に合う品詞を選ぶ必要があります。
10. 熟語は空所全体を見る
熟語問題では、空所の一語だけでなく、前後の語との組み合わせを確認します。
例
I am interested ______ science.
- at
- in
- on
- for
be interested inという熟語なので、正解はinです。
よく出る熟語
- be interested in:~に興味がある
- be good at:~が得意である
- be afraid of:~を恐れている
- be proud of:~を誇りに思う
- be famous for:~で有名である
- be different from:~と異なる
- be similar to:~に似ている
- depend on:~に頼る、~次第である
- belong to:~に所属する
- take care of:~の世話をする
単語の意味だけでなく、前置詞までセットで覚えましょう。
11. 直訳が不自然な場合に注意する
英語を一語ずつ日本語に訳すと、不自然な意味になることがあります。
例
take part in
直訳すると「~の中に一部を取る」ように見えますが、実際の意味は「~に参加する」です。
look after
直訳は「~の後を見る」ですが、意味は「~の世話をする」です。
熟語は、単語それぞれの意味を組み合わせるのではなく、まとまりとして理解しましょう。
12. 消去法を使う
意味が分からないときは、正解を直接探すのではなく、間違いを消していきます。
消去のポイント
- 品詞が違うものを消す
- 文法的に合わないものを消す
- 文の内容に合わないものを消す
- 接続語と反対の意味のものを消す
- 熟語として使えないものを消す
例
The students were tired, so they decided to ______ home early.
- went
- going
- go
- goes
decided toの後ろには動詞の原形が必要です。したがって、正解はgoです。
13. 語句問題を解く手順
本番では、次の順番で考えましょう。
- 空所を含む文を読む
- 空所の前後を確認する
- 必要な品詞を考える
- 主語・時制・文法を確認する
- 接続語や具体例を見る
- 熟語やコロケーションを思い出す
- 選択肢を消去する
- 文全体を読み直す
答えを選んだ後は、空所に入れた状態で文全体をもう一度読みましょう。
14. 今日の練習
次の空所に入る最も適切な語を選びましょう。
問題1
Many people use public transportation because it can ______ air pollution.
- reduce
- reduces
- reducing
- reduced
正解:1. reduce
canの後ろには動詞の原形が必要です。
問題2
Tom was interested ______ learning about other cultures.
- at
- in
- for
- with
正解:2. in
be interested inという熟語です。
問題3
The road was dangerous, so the town made it ______.
- safe
- safely
- safety
- save
正解:1. safe
made itの後ろには、itの状態を説明する形容詞が入ります。
問題4
Some animals are becoming rare because their natural ______ are disappearing.
- habits
- habitats
- hobbies
- holidays
正解:2. habitats
動物が暮らす自然の「生息地」がなくなっているという意味です。habitsは「習慣」、hobbiesは「趣味」です。
今回のまとめ
語句問題を解くときは、次の点を意識しましょう。
- 空所の前後を読む
- 必要な品詞を判断する
- 主語・時制・動詞の形を確認する
- 接続語から文の関係を考える
- 具体例や言い換えを探す
- 熟語は前置詞までセットで覚える
- 接頭辞や接尾辞も手がかりにする
- 分からないときは消去法を使う
- 最後に文全体を読み直す
語句問題では、知らない単語があってもすぐに諦める必要はありません。文法・前後関係・接続語・選択肢の形を利用すれば、正解に近づけます。
次回は、準2級で重要なリスニング対策と英語の音を聞き取る練習方法について解説します。
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