今回で、英検準2級合格を目指す全20回のコラムは最終回です。
これまで、リーディング、リスニング、ライティングの学習方法を順番に確認してきました。最後に、各技能のポイントを振り返り、これからの学習に活かす方法を整理しましょう。
1. リーディング:本文の流れと根拠をつかむ
長文を読むときは、すべての単語を一つずつ訳すのではなく、まず設問や段落の要点を確認します。however、because、therefore などの接続表現は、話の流れや理由・結論をつかむ助けになります。
設問を解くときは、質問が何を尋ねているのかを先に把握し、本文中の根拠を探しましょう。選択肢と同じ単語が本文にあるかだけでなく、言い換え表現や前後の文脈も確認することが大切です。
語句問題では、空所の前後から品詞や文脈を考え、接頭辞・接尾辞なども手がかりにします。分からない単語があっても、すぐに止まらず、文全体から意味を推測する練習を続けましょう。
2. リスニング:聞く前の準備と聞いた後の復習
リスニングでは、音声を聞く前に選択肢や質問を読み、何に注意して聞くかを決めます。人物、場所、時間、金額、行動など、選択肢の違いに注目すると、必要な情報を絞りやすくなります。
聞き取れない語があっても、そこで考え込まず、音声の流れを追い続けましょう。but や instead のような表現は、話の変更や最終的な決定を示すことがあります。会話の終わりまで聞き、誰が何をすることになったのかを確認してください。
復習では、答え合わせだけで終わらせず、スクリプトを見て聞き取れなかった部分を確認します。その後、リピーティングやシャドーイングを行うと、音の連結や弱く発音される部分にも慣れていけます。
3. ライティング:明確な意見と二つの理由
ライティングでは、書き始める前に短いメモを作り、意見と理由を二つ決めます。基本の流れは次の通りです。
- 自分の意見
- 理由1と説明・具体例
- 理由2と説明・具体例
- まとめ
理由を選ぶときは、立派に聞こえるものより、英語で説明しやすいものを選びましょう。「なぜそう思うのか」「例えば何があるか」「その結果どうなるか」を考えると、理由を具体的にできます。
書き終えたら、語数に加えて、主語と動詞の一致、名詞の単数・複数、冠詞、時制、スペルを見直します。短くても意味がはっきりした英文を、正確に書くことを意識しましょう。
4. 毎日の学習を小さく続ける
学習は、一度に長時間取り組むより、短い時間でも継続することが大切です。たとえば、次のように学習内容を分けられます。
- 単語や熟語を復習する
- 短い英文を読んで要点を考える
- 音声を聞き、スクリプトで確認する
- お題を見て、意見と理由をメモする
- 時間を計って英作文を書き、見直す
毎日すべてを行う必要はありません。忙しい日は単語だけ、時間がある日は長文とライティングというように、続けやすい形に調整してください。
5. 模擬問題で仕上がりを確認する
学習した方法を身につけるには、実際の形式に近い問題に取り組むことも必要です。時間を計って解いたあと、間違えた問題を分類してみましょう。
- 単語や熟語を知らなかった
- 設問の読み違いがあった
- 本文や音声の根拠を見落とした
- 時間が足りなかった
- 文法やスペルを間違えた
間違いの原因が分かれば、次の練習で何をすればよいかが明確になります。正解した問題でも、偶然選んだものや根拠が曖昧だったものは、もう一度確認しておきましょう。
おわりに
準2級の問題では、語彙や文法の知識に加えて、情報を整理し、自分の考えを伝える力が求められます。最初からすべてを完璧にしようとせず、単語を覚える、根拠を探す、音声を聞き直す、理由を説明する、といった練習を一つずつ積み重ねてください。
全20回で学んだ方法を、問題を解くときに一つでも使えたら、それは大きな前進です。自分の苦手な点を振り返りながら、無理のない計画で学習を続けていきましょう。
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