すきま英語

第6回 リスニング対策:英語の音を聞き取る練習方法

準2級のリスニングでは、会話や説明を聞き、質問に合う答えを選びます。単語を一つずつ日本語に訳そうとすると、音声についていけなくなることがあります。

大切なのは、すべての単語を完璧に聞き取ることではなく、話の流れと必要な情報をつかむことです。

1. 準2級リスニングで意識すること

音声を聞くときは、次の情報に注目しましょう。

  • 誰が話しているか
  • いつのことか
  • どこで起きているか
  • 何が起きたか
  • 話し手は何をしたいのか
  • 問題や理由は何か
  • 最後にどうなったか

特に、質問に関係する情報は、音声のすべてではなく一部に含まれていることが多いです。

2. 選択肢を先に読む

音声が始まる前に選択肢を確認すると、何を聞けばよいか予測できます。

例

  1. At a library
  2. At a restaurant
  3. At a station
  4. At a hospital

この場合、場所を聞き取ればよいと分かります。

また、選択肢が次のような場合は、行動や予定に注目します。

  1. He will buy a book.
  2. He will call his friend.
  3. He will go home.
  4. He will study English.

選択肢を読む時間が短い場合は、すべてを日本語に訳さず、重要な名詞や動詞だけ確認しましょう。

3. 疑問詞を聞き取る

質問の最初にある疑問詞から、必要な情報を判断できます。

疑問詞探す情報
Who人
What物・内容・行動
When時間・日付
Where場所
Why理由
How方法・状態
How many数
How often頻度

例

Why did Ken go to the store?

この質問では、Kenが店へ行った「理由」を聞き取ります。店へ行ったこと自体ではなく、because ...の後ろに注目しましょう。

4. 強く発音される語に注目する

英語では、すべての単語が同じ強さで発音されるわけではありません。

通常、次のような語が強く発音されます。

  • 名詞
  • 一般動詞
  • 形容詞
  • 副詞
  • 否定語
  • 数字
  • 時間や場所

一方、a、the、to、ofなどは弱く発音されるのが普通です。

最初は聞き取れなくても、重要な語を拾う練習をすれば、内容を推測しやすくなります。

5. 音がつながる表現に慣れる

英語では、単語と単語の音がつながって聞こえることがあります。

例

  • pick it up
    → 「ピキッタップ」のように聞こえることがある
  • want to
    → 「ワナ」のように聞こえることがある
  • going to
    → 「ガナ」のように聞こえることがある
  • did you
    → 「ディジュー」のように聞こえることがある

最初からすべてを聞き取ろうとせず、よく使われる表現を音のまとまりとして覚えましょう。

6. 否定語を聞き逃さない

not、never、no、hardlyなどの否定語を聞き逃すと、答えを反対に選んでしまいます。

例

I don’t like the red bag. I prefer the blue one.

この場合、赤いバッグが好きなのではなく、青いバッグのほうを好んでいます。

また、次のような表現にも注意しましょう。

  • not very:あまり~でない
  • never:決して~ない
  • no longer:もはや~ない
  • without:~なしで
  • hardly:ほとんど~ない

聞こえた内容をすぐに決めつけず、否定語がなかったか確認しましょう。

7. 重要情報は言い換えられる

選択肢には、音声とまったく同じ表現が使われないことがあります。

例

音声:

The train was delayed, so Mary arrived late.

選択肢:

Mary was late because of a problem with the train.

delayedとa problem with the trainは、同じ内容を表しています。

よくある言い換えを覚えておくと、正解を見つけやすくなります。

音声で使われる表現言い換え
buypurchase
startbegin
finishcomplete
latenot on time
sickill
cheapinexpensive
difficulthard
a lot ofmany / much
go backreturn

8. 会話の最後に注意する

会話問題では、途中で予定や意見が変わることがあります。

例

A: Shall we go to the park?
B: It may rain this afternoon.
A: Then, let’s go to the museum instead.

最初に公園へ行く話が出ていますが、最終的には博物館へ行くことになっています。

but、so、then、instead、actuallyなどの後ろには、重要な情報が出やすいので注意しましょう。

9. 数字や時間を整理する

数字、曜日、日付、時刻は、リスニングでよく問われます。

注意したい表現

  • 13と30
  • 14と40
  • 15と50
  • TuesdayとThursday
  • fifteen minutesとfifty minutes
  • firstとthird

聞き取った数字は、頭の中で繰り返したり、選択肢と照らし合わせたりしましょう。

例

The meeting starts at 3:15.

3:50と聞き間違えないように、fifteenとfiftyの違いを意識します。

10. 聞き取れない部分があっても止まらない

音声の一部が聞き取れなくても、そこで考え続けてはいけません。次の情報を聞き逃してしまいます。

聞き取れないときは、次のように対応しましょう。

  1. 聞こえた単語だけを覚える
  2. 話のテーマを考える
  3. 質問に関係する部分を予測する
  4. 次の文に集中する
  5. 最後に選択肢を比較する

リスニングでは、全体の意味を大まかにつかむことが重要です。

11. 効果的な練習方法

① 音声を聞く

まずは、英文を見ずに音声を聞きます。どのくらい内容を理解できるか確認しましょう。

② スクリプトを確認する

聞き取れなかった部分を英文で確認します。

  • 知らない単語だったか
  • 知っている単語なのに聞き取れなかったか
  • 音がつながっていたか
  • 発音を間違って覚えていたか

原因を分析することが大切です。

③ 音読する

スクリプトを見ながら、音声の後について読みます。これを「リピーティング」といいます。

④ シャドーイングをする

音声を聞きながら、少し遅れて同じ英文を発音します。

最初は難しいので、短い文から始めましょう。

I went to the library yesterday.

このような短文を繰り返し練習すると、英語のリズムに慣れていきます。

⑤ もう一度、英文を見ずに聞く

最後に、スクリプトを見ないで音声を聞きます。最初より聞き取りやすくなっていれば、練習の効果が出ています。

12. 毎日の練習メニュー

忙しい日でも、次の10分程度の練習を続けましょう。

  1. 音声を聞く:2分
  2. スクリプトを確認する:2分
  3. 知らない単語を調べる:2分
  4. 音読する:2分
  5. シャドーイングする:2分

長時間を一度だけ行うより、短時間でも毎日続けるほうが効果的です。

13. 練習問題

次の会話を読んで、質問に答えましょう。

A: Did you enjoy the school festival?
B: Yes, but I was disappointed because I couldn’t join the music club’s performance.
A: Why not?
B: I had to help my class prepare the food stand.

問題

Why couldn’t the student join the music club’s performance?

  1. Because the student was sick.
  2. Because the student had to help the class.
  3. Because the music club canceled the performance.
  4. Because the student went home early.

正解:2. Because the student had to help the class.

Whyで理由を聞かれているため、becauseの後ろの内容に注目します。

今回のまとめ

準2級のリスニングでは、次の点を意識しましょう。

  • 選択肢を先に読む
  • 疑問詞から必要な情報を予測する
  • 強く発音される語を聞く
  • 音のつながりに慣れる
  • 否定語を聞き逃さない
  • 言い換え表現に注意する
  • 会話の最後を特に集中して聞く
  • 聞き取れない部分があっても止まらない
  • 音声・スクリプト・音読・シャドーイングを組み合わせる

リスニング力は、短期間で急に伸びるものではありません。しかし、毎日少しずつ音声を聞き、実際に声に出すことで、英語の音の変化に慣れることができます。

次回は、会話問題の聞き取り方と、話の流れを予測する方法について学びます。

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ABOUT ME
マリリン
オーストラリアのメルボルン在住25年の英語講師、マリリンです。イギリスのロンドン、アメリカのロサンゼルスにも留学していました。英語学習、海外生活、異文化、いろんな情報を皆さんとシェアしていきたいと思いますので、どうかよろしくお願いします!