準2級のリスニングでは、会話や説明を聞き、質問に合う答えを選びます。単語を一つずつ日本語に訳そうとすると、音声についていけなくなることがあります。
大切なのは、すべての単語を完璧に聞き取ることではなく、話の流れと必要な情報をつかむことです。
1. 準2級リスニングで意識すること
音声を聞くときは、次の情報に注目しましょう。
- 誰が話しているか
- いつのことか
- どこで起きているか
- 何が起きたか
- 話し手は何をしたいのか
- 問題や理由は何か
- 最後にどうなったか
特に、質問に関係する情報は、音声のすべてではなく一部に含まれていることが多いです。
2. 選択肢を先に読む
音声が始まる前に選択肢を確認すると、何を聞けばよいか予測できます。
例
- At a library
- At a restaurant
- At a station
- At a hospital
この場合、場所を聞き取ればよいと分かります。
また、選択肢が次のような場合は、行動や予定に注目します。
- He will buy a book.
- He will call his friend.
- He will go home.
- He will study English.
選択肢を読む時間が短い場合は、すべてを日本語に訳さず、重要な名詞や動詞だけ確認しましょう。
3. 疑問詞を聞き取る
質問の最初にある疑問詞から、必要な情報を判断できます。
| 疑問詞 | 探す情報 |
|---|---|
| Who | 人 |
| What | 物・内容・行動 |
| When | 時間・日付 |
| Where | 場所 |
| Why | 理由 |
| How | 方法・状態 |
| How many | 数 |
| How often | 頻度 |
例
Why did Ken go to the store?
この質問では、Kenが店へ行った「理由」を聞き取ります。店へ行ったこと自体ではなく、because ...の後ろに注目しましょう。
4. 強く発音される語に注目する
英語では、すべての単語が同じ強さで発音されるわけではありません。
通常、次のような語が強く発音されます。
- 名詞
- 一般動詞
- 形容詞
- 副詞
- 否定語
- 数字
- 時間や場所
一方、a、the、to、ofなどは弱く発音されるのが普通です。
最初は聞き取れなくても、重要な語を拾う練習をすれば、内容を推測しやすくなります。
5. 音がつながる表現に慣れる
英語では、単語と単語の音がつながって聞こえることがあります。
例
pick it up
→ 「ピキッタップ」のように聞こえることがあるwant to
→ 「ワナ」のように聞こえることがあるgoing to
→ 「ガナ」のように聞こえることがあるdid you
→ 「ディジュー」のように聞こえることがある
最初からすべてを聞き取ろうとせず、よく使われる表現を音のまとまりとして覚えましょう。
6. 否定語を聞き逃さない
not、never、no、hardlyなどの否定語を聞き逃すと、答えを反対に選んでしまいます。
例
I don’t like the red bag. I prefer the blue one.
この場合、赤いバッグが好きなのではなく、青いバッグのほうを好んでいます。
また、次のような表現にも注意しましょう。
- not very:あまり~でない
- never:決して~ない
- no longer:もはや~ない
- without:~なしで
- hardly:ほとんど~ない
聞こえた内容をすぐに決めつけず、否定語がなかったか確認しましょう。
7. 重要情報は言い換えられる
選択肢には、音声とまったく同じ表現が使われないことがあります。
例
音声:
The train was delayed, so Mary arrived late.
選択肢:
Mary was late because of a problem with the train.
delayedとa problem with the trainは、同じ内容を表しています。
よくある言い換えを覚えておくと、正解を見つけやすくなります。
| 音声で使われる表現 | 言い換え |
|---|---|
| buy | purchase |
| start | begin |
| finish | complete |
| late | not on time |
| sick | ill |
| cheap | inexpensive |
| difficult | hard |
| a lot of | many / much |
| go back | return |
8. 会話の最後に注意する
会話問題では、途中で予定や意見が変わることがあります。
例
A: Shall we go to the park?
B: It may rain this afternoon.
A: Then, let’s go to the museum instead.
最初に公園へ行く話が出ていますが、最終的には博物館へ行くことになっています。
but、so、then、instead、actuallyなどの後ろには、重要な情報が出やすいので注意しましょう。
9. 数字や時間を整理する
数字、曜日、日付、時刻は、リスニングでよく問われます。
注意したい表現
- 13と30
- 14と40
- 15と50
- TuesdayとThursday
- fifteen minutesとfifty minutes
- firstとthird
聞き取った数字は、頭の中で繰り返したり、選択肢と照らし合わせたりしましょう。
例
The meeting starts at 3:15.
3:50と聞き間違えないように、fifteenとfiftyの違いを意識します。
10. 聞き取れない部分があっても止まらない
音声の一部が聞き取れなくても、そこで考え続けてはいけません。次の情報を聞き逃してしまいます。
聞き取れないときは、次のように対応しましょう。
- 聞こえた単語だけを覚える
- 話のテーマを考える
- 質問に関係する部分を予測する
- 次の文に集中する
- 最後に選択肢を比較する
リスニングでは、全体の意味を大まかにつかむことが重要です。
11. 効果的な練習方法
① 音声を聞く
まずは、英文を見ずに音声を聞きます。どのくらい内容を理解できるか確認しましょう。
② スクリプトを確認する
聞き取れなかった部分を英文で確認します。
- 知らない単語だったか
- 知っている単語なのに聞き取れなかったか
- 音がつながっていたか
- 発音を間違って覚えていたか
原因を分析することが大切です。
③ 音読する
スクリプトを見ながら、音声の後について読みます。これを「リピーティング」といいます。
④ シャドーイングをする
音声を聞きながら、少し遅れて同じ英文を発音します。
最初は難しいので、短い文から始めましょう。
I went to the library yesterday.
このような短文を繰り返し練習すると、英語のリズムに慣れていきます。
⑤ もう一度、英文を見ずに聞く
最後に、スクリプトを見ないで音声を聞きます。最初より聞き取りやすくなっていれば、練習の効果が出ています。
12. 毎日の練習メニュー
忙しい日でも、次の10分程度の練習を続けましょう。
- 音声を聞く:2分
- スクリプトを確認する:2分
- 知らない単語を調べる:2分
- 音読する:2分
- シャドーイングする:2分
長時間を一度だけ行うより、短時間でも毎日続けるほうが効果的です。
13. 練習問題
次の会話を読んで、質問に答えましょう。
A: Did you enjoy the school festival?
B: Yes, but I was disappointed because I couldn’t join the music club’s performance.
A: Why not?
B: I had to help my class prepare the food stand.
問題
Why couldn’t the student join the music club’s performance?
- Because the student was sick.
- Because the student had to help the class.
- Because the music club canceled the performance.
- Because the student went home early.
正解:2. Because the student had to help the class.
Whyで理由を聞かれているため、becauseの後ろの内容に注目します。
今回のまとめ
準2級のリスニングでは、次の点を意識しましょう。
- 選択肢を先に読む
- 疑問詞から必要な情報を予測する
- 強く発音される語を聞く
- 音のつながりに慣れる
- 否定語を聞き逃さない
- 言い換え表現に注意する
- 会話の最後を特に集中して聞く
- 聞き取れない部分があっても止まらない
- 音声・スクリプト・音読・シャドーイングを組み合わせる
リスニング力は、短期間で急に伸びるものではありません。しかし、毎日少しずつ音声を聞き、実際に声に出すことで、英語の音の変化に慣れることができます。
次回は、会話問題の聞き取り方と、話の流れを予測する方法について学びます。
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