すきま英語

第3回 準2級の長文読解:文章の構造をつかむ方法

準2級の長文では、単語を一語ずつ日本語に訳すだけでは、時間が足りなくなることがあります。
大切なのは、文章全体の構造を見ながら、各段落の役割と重要な情報をつかむことです。

1. 長文を読む前にタイトルと設問を見る

本文を最初から読む前に、タイトルや設問に目を通しましょう。

確認すること

  • 文章のテーマは何か
  • 誰についての話か
  • どの情報を探せばよいか
  • 理由・目的・結果のどれが問われているか

先に設問を読むと、本文中で注目すべき情報が分かります。ただし、選択肢を詳しく覚えようとする必要はありません。キーワードだけ確認するのがポイントです。

2. 段落ごとの役割を考える

長文は、段落ごとに役割が分かれていることが多いです。

説明文の基本構成

  1. 第1段落:テーマの紹介
  2. 第2段落:具体的な説明や理由
  3. 第3段落:結果・変化・今後の課題

物語文の基本構成

  1. 登場人物や状況の紹介
  2. 問題や出来事の発生
  3. 行動や解決
  4. 登場人物の気持ちや状況の変化

各段落を読み終えたら、頭の中で短くまとめます。

第1段落:新しい活動の紹介
第2段落:活動が始まった理由
第3段落:活動によって起きた変化

このように整理すると、本文全体の流れが見えやすくなります。

3. 文章の流れを示す語に注目する

長文では、接続語が文章の方向を示しています。

表現意味読み方のポイント
first初めに順序の始まり
next次に次の出来事
howeverしかし反対の内容
becauseなぜなら理由
thereforeそのため結果
for example例えば具体例
in additionさらに情報の追加
finally最後に結論や最終段階

特に、however、but、because、so、thereforeの後ろには、設問に関係する重要な内容が出やすい傾向があります。

例

Many students wanted to join the activity. However, they did not have enough time.

この文では、前半と後半が反対の内容になっています。howeverの後ろにある「時間が足りなかった」という情報が重要です。

4. すべての単語を訳そうとしない

知らない単語があっても、すぐに読むのを止めてはいけません。

まず、次のことを確認しましょう。

  • その単語が名詞・動詞・形容詞のどれか
  • 前後の文から意味を推測できるか
  • 設問に関係する単語か
  • 同じ内容が別の表現で説明されていないか

例

The town introduced a new system to reduce waste.

introducedを知らなくても、a new systemとto reduce wasteから、「ごみを減らすために新しい仕組みを始めた」という内容を推測できます。

長文では、すべての単語を完璧に理解するより、文全体の大意をつかむことが大切です。

5. 主語と動詞を見つける

長い文を読むときは、まず主語と動詞を探します。

例

Many young people in the town are interested in protecting the environment.

  • 主語:Many young people
  • 動詞:are
  • 内容:町の多くの若者が環境を守ることに関心を持っている

in the townやin protecting the environmentなどの修飾部分に惑わされず、文の中心を確認しましょう。

6. 代名詞が何を指すか確認する

it、they、this、theseなどの代名詞は、直前の内容を指すことが多いです。

例

The students started a recycling project. They collected bottles at school.

この場合、TheyはThe studentsを指します。

The town built a new park. This made the area more popular.

この場合、Thisは「町が新しい公園を作ったこと」を指しています。

設問では、「thisが何を指すか」「theyが誰を指すか」が問われることがあります。

7. 理由と結果を整理する

説明文では、「なぜそうなったのか」「その結果どうなったのか」を整理しましょう。

目印になる表現

  • because:理由
  • since:理由
  • so:結果
  • therefore:そのため
  • as a result:その結果
  • lead to:~につながる

例

The river was polluted, so local people started a cleaning project.

  • 理由・原因:川が汚染されていた
  • 行動:地域の人々が清掃活動を始めた

原因と結果を整理すると、設問の答えを見つけやすくなります。

8. 物語文では気持ちの変化に注目する

物語文では、出来事だけでなく、登場人物の気持ちがどのように変わったかを確認します。

気持ちを表す表現

  • happy:うれしい
  • excited:わくわくした
  • worried:心配した
  • surprised:驚いた
  • disappointed:がっかりした
  • relieved:安心した
  • proud:誇りに思った

読み方の例

  1. 最初は何を感じていたか
  2. 何が起こったか
  3. その後、気持ちはどう変わったか
  4. 最後にどのような判断をしたか

登場人物の気持ちは、発言や行動から判断することもあります。

Tom smiled and thanked his friend.

この文から、Tomがうれしい、または感謝していることが分かります。

9. 設問の根拠を本文で確認する

答えを選ぶときは、「何となく正しそう」という印象だけで決めないようにしましょう。

必ず本文中に根拠を探します。

根拠を探す手順

  1. 設問のキーワードを確認する
  2. 本文中の同じ語や似た表現を探す
  3. その前後の文を読む
  4. 選択肢と内容が一致するか確認する

本文と選択肢では、同じ単語ではなく、言い換えが使われることがあります。

よくある言い換え

  • begin = start
  • help = support
  • difficult = hard
  • buy = purchase
  • use = utilize
  • important = necessary
  • many = a lot of

単語が完全に一致しなくても、意味が同じか確認しましょう。

10. 選択肢の誤り方に注意する

間違いの選択肢には、次のような特徴があります。

  • 本文に書かれていない
  • 主語が違う
  • 時間や数字が違う
  • 理由と結果が逆になっている
  • 本文の一部だけを使っている
  • 強すぎる表現が使われている

特に、always、never、all、onlyなどの強い表現には注意が必要です。本文が「多くの場合」と述べているのに、選択肢が「必ず」となっていれば、誤りの可能性があります。

11. おすすめの時間配分

長文に時間をかけすぎると、ほかの問題を解く時間が足りなくなります。

目安として、次の流れで練習しましょう。

  1. 設問を確認する
  2. 本文を段落ごとに読む
  3. 各段落を短く要約する
  4. 根拠を確認して答える
  5. 迷った問題には印をつけて先へ進む

最初からすべてを完璧に理解しようとせず、まず文章全体の流れをつかみます。その後、設問に必要な部分を詳しく読み直しましょう。

12. 今日の練習

次の英文を読んで、内容を整理しましょう。

Many students in Green Town wanted to help the environment. First, they started collecting used bottles at school. Then, they used the money from recycling to buy books for the school library. As a result, more students became interested in recycling.

整理例

  • テーマ:生徒たちの環境活動
  • 最初の行動:使い終わった瓶を集めた
  • お金の使い道:学校の図書館の本を買った
  • 結果:より多くの生徒がリサイクルに関心を持った

今回のまとめ

準2級の長文を読むときは、次の点を意識しましょう。

  1. 先にタイトルや設問を確認する
  2. 段落ごとの役割を考える
  3. 接続語から文章の流れをつかむ
  4. 主語と動詞を見つける
  5. 代名詞が指す内容を確認する
  6. 理由と結果を整理する
  7. すべての単語を完璧に訳そうとしない
  8. 答えの根拠を本文中で確認する

長文読解は、単語力だけでなく、情報を整理する力も必要です。段落ごとに「何が書かれているか」を短くまとめる練習を続けると、読むスピードと正答率が上がっていきます。

次回は、準2級リーディングの重要ポイントである、設問の先読みと本文から根拠を探す方法について解説します。

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ABOUT ME
マリリン
オーストラリアのメルボルン在住25年の英語講師、マリリンです。イギリスのロンドン、アメリカのロサンゼルスにも留学していました。英語学習、海外生活、異文化、いろんな情報を皆さんとシェアしていきたいと思いますので、どうかよろしくお願いします!