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子どもたちを取り巻く英語の学習環境はがらりと変わりました。小学校英語の取り組みはますます本格的になってきますし、学校外の英検などの試験が入試制度に導入されるなど、こんな話を耳にすると「うちの子、大丈夫?」「我が家も小さいうちから英語を始めなくちゃ」と保護者は本当に焦ってしまいますね。

 

結論から言って、英語を始めるのは早い方がいいと思います。気をつけないといけないのは、いつ何を身につけるのか、どうやって身につけるのか、そして何より「子どもは本当に楽しんでいるのか?」というところ。

 

そして、英語を学んでいるのは英検に合格するためでもTOEICで800以上をとるためでもない。コミュニケーションのためだということを忘れないでいていただきたいと思います。

 

どうやって英語に親しむのがいいのでしょうか。基本はやはり「インプット」。たくさんの歌やチャンツ、音声で英語に親しんでいくことが、その後の習得のカギになります。

 

例えば

2,3歳の頃までは、おうちの方と楽しむのが一番!DVDやCD、絵本を通じて、おうちの方も一緒に楽しむこと。知らない間にまねして英語の歌が歌えるようになる子もいます。英語サークルなどに参加して手遊びを教えてもらうのもいいですね!おうちの人が好きなことは、子どもたちも好きになります。でも、DVDなどは時間を考えて。

 

4,5歳くらいになると、子どもたちの理解できる世界はう~んと広がります。日本語でも語彙が豊富になってきますし、周りのお友達のこともすごく気になりますね。でも、まだまだ自分に注目してほしいお年頃。英語教室などに通っているお子さんは、ぜひ頑張りをほめてあげてください。また、おうちでも簡単な英語表現を取り入れてみましょう!

例えば・・・公園にお出かけするときは”Let’s go to the park!”

     こっちを見て!と声をかけるときは”Look at me.”

          ありがとう・どういたしましての”Thank you” “You’re welcome.”

            結構ですは”No, thank you.”

     おならしちゃったら”Excuse me.”

            走っちゃダメ!は”Don’t run!”

     用意出来たかな、と聞くときは”Are you ready?”

            お腹空いた?は”Are you hungry?”

      かたづけよう!は‘Tidy up!”

などなど。tidyはどういう意味、など教える必要はありません。意味のかたまり(チャンク)で語りかけてください。生活の中で使われる英語は、驚くほど自然に覚えますよ♪

 

この時期、文字に興味が出てきた子にはアルファベットの文字ひとつひとつが持つ「音」を教えてみるのもいいでしょう。フォニックスの教材は書店にもさまざま出ています。ただ、読み書きできることは求めないで!あくまでも文字と音の関係が分かり始めれば十分ですし、この辺りは個人差も大きいと思います。

 

小学校に入ると、すっかりお兄さんお姉さん。落ち着いて机に向かえるようになってきますね。でもまだまだ元気いっぱいの年頃。新しい表現や単語を覚えるときもぜひ、体を動かして身につけましょう。”big/small”のような反対ことばは体全体で表現するほうがイメージがわきやすいですし、”What are you doing?”の質問にジェスチャーをつけてゲームにしてしまっても楽しい!

 

また小学校3、4年生くらいになってくると3文字単語の読みやsilent eなどのフォニックスルールも理解しやすくなってきます。この時期に自分で単語を読むことにトライしていくといいと思います。

 

上記はもちろん、一般的によいと思われるステップであり、実際には子どもさんによって千差万別。でも、いずれにしてもこの時期にたくさんのインプットをしておくことはとても大切だと思います。英語独特のリズム、英語の語順を無意識にマスターできる、とっておきの方法です。

 

保護者はどうしても英語がどれだけできるようになったか確かめたくて「これは英語でなんて言うの?」「これ読める?」なんて聞いてしまいますが、これはなるべくしないでくださいね。特に小さいお子さんで習い始めて最初の1年間は一言も英語を発さないことがあります。これはインプットの時期として自然なことなので、ぜひ気長に見守ってあげてください。

 

望むなら、大人も子どもと一緒に英語を楽しみたいものだと思います。一緒に絵本を読む、子どもに「これ何と読むの?教えて?」と聞く。「どっちがカッコよく発音できるか?」録音して遊んでも面白いですね!

 

また、英語という「お勉強」が嫌になってしまう時期が来ても、世界情勢について話したり、習慣の違いについて話したり、そうした家庭での会話が外国語を勉強したいというモチベーションにつながることもあると思います。

 

さて、ワールドトークでキッズレッスンを受けていらっしゃるお子さんは、バックグラウンドもさまざまです。幼児期にネイティブの発音をしっかり聞いた子、学習塾で文法をきっちりやった子、海外に在住のお子さん、そしてワールドトークが初めての英語体験というお子さん。

スカイプレッスンのよさはその一人一人のニーズにこたえられること。

また、お友達が気になって発話できない、なんてこともありません。

 

その反面、オンラインならではの悩みも。接続が不安定で音が聞こえづらかったり、画像が見えないトラブルも時にはあります。困ったことがないか、おうちの方は時々チェックしてあげてくださいね。

 

CDを聴く宿題があるときは、ご家庭での協力をお願いします。私も覚えがありますが、「ちゃんと聴きなさいよ!」とお母さんに言われただけでは聞きませんから・・・。

 

また、苦手なことがあれば教えて頂くと助かります(歌うのは嫌い、人見知りする、大きな音は苦手、など)。学校の先生じゃないのだから、そんなに子どものことをいろいろ伝えると悪いわ~、と思ってしまいがちですが、講師側は大体、「そんなだったら早く言ってくれたらよかったのに・・・」と思うものです。

 

最後にひとつ。学校の成績がよくなくても、英語力が身についている場合もあります。自閉症傾向のある中学生のお子さんですが、教科書の内容には一切興味が持てない。でも、コンピュータに関する英語はすぐ覚えてしまうので、”I belong to the tennis club.”は分からなくても、”allowed”は分かるという・・・将来コンピュータ関連で働きたいその子にとって、どちらが役に立つかと言われると、もうお分かりですよね。教科書の英語を熱心に学習しないからといって「ダメだ」とは言えないと思うのです。

 

これはちょっと特別なケースかもしれません。でも、子どもたちにとって英語は外国の仲間と一緒に未来を拓くツール!大きな夢を持って学んでいって欲しいと思います。

 

次回は「子どもの目から見たアメリカの暮らし」について、私が家族で暮らしていたジョージア州での生活がシェアできたらと思っています。