これまで「時間」と「場所」そして「位置関係」の前置詞を勉強してきましたが、今回は「その他の重要な前置詞」についてです
ではさっそくテキストを見てみましょう!

いろんなbyの顔を覚えておこう!
受動態を勉強したときに「〜によって」の動作主を表す前置詞として登場したbyですが、実は6つの顔を持っています。
①〜③は手段ですね。日本語だと、「〜で」の訳になることが多いです。
順番に訳を言ってみましょう。
① あなたはチケットを予約できます/電話で. (通信手段)
② 私たちはパリにいきます/車で, 電車で, 飛行機で (交通手段)
③ 私たちは支払いました/クレジットカードで, 小切手で (支払い方法)
in cash=現金で とありますが「現金」がデフォルト、でそれ以外の場合の手段としてが「by」なんですね。
次は受動態のbyなので、復習になりますが
④ その写真は撮られた/有名な写真家によって
この発展形として、動作主=作者としても表現できます
⑤ 私は絵画が好きです/ピカソの
さて、最後がちょっと「変わり種」ですね。これは知らないと訳せないかもしれません。
byには「差」の意味があって、以前に比べて違いがあるときの「差」を表します。
⑥ 私の体重は増えています/2キロ
withとwithout, そしてexpect
withと言えば、前回「着用の前置詞」で勉強したばかりですね。
A woman with glassesでメガネをかけた女性、のように本体に「くっ付いてる」イメージでした。
そのwithの隣に人が来ると「誰々と一緒に」モノが来ると「何々を持って」の意味になります。やっぱり「くっ付いてる」という根っこの意味は同じですね。
そしてwithoutになると、その真逆で「一緒じゃない=離れている」つまり「〜なしで」の意味になります。
例文を訳してみましょう!
Please come with me (私と)一緒に来てください
I couldn’t pass the exam without your help. 私は試験に合格出来なかった/あなたの助けなしでは(つまり、あなたの助けがあったから合格できた、という感謝の気持ちです)
もっと単純に、コーヒーのミルク、砂糖の有無にも使えますね。
coffee with/without milk/sugar
without 〜「〜なし」とよく間違えやすいのが、「〜以外」のexceptです。
No one can do this job except you. 誰もいない/この仕事ができるのは/あなた以外に
つまり「あなたしか出来ない」と言っています。あなただけが例外なわけです。
では「月曜日から日曜日まで毎日ヒマです、水曜日以外は」だと何て言えばいいですか?
I’m free from Monday to Sunday except Wednesday.
言えましたか?
さて、最後にdespite、同じ意味で別の表現のin spite of=〜にもかかわらず。
Despite[In spite of] the cold, he came to school.
「風邪にもかかわらず、彼は学校に来た」の意味になります。
「〜にもかかわらず」という意味でalthoughを聞いたことがある、という人もいるかもしれません。
ただ、although は前置詞ではなく、接続詞なので、意味は一緒でも働きが違います。
接続詞についてはまた後ろの章で詳しくやりますが、このテキストの最後にあるように、後ろにくるものが違います。
前置詞:後ろには名詞
接続詞:後ろには文章
というわけで、後ろに「風邪」だけじゃなくて「彼は風邪をひいた」と文章が必要になります。

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