すきま英語

英検1級の単語は「出会う回数」がカギ?

みなさん、こんにちは。講師のKazuです。

前回の記事「「英検1級の単語は覚えても意味がない」ってホント?」の投稿後、

多くの生徒さまから「読みました!」と、温かい感想の声をいただきました。

中には「ブログを読んでレッスンを予約しました!」と新たに受講いただく方もいらっしゃり、感謝の気持ちでいっぱいです。

もともと、私がブログを書き始めたのは

25分間のレッスン以外で、英語学習を楽しめるコンテンツをお届けできないか?

と思ったことがきっかけでした。

学習のすきま時間にほっと一息入れたいとき。

レッスンはない日だけど、何か英語に関するものには触れておきたいとき。

そんなときに、ぜひ気軽に読んでいただけると嬉しいです。

「単語を覚えてもすぐに忘れてしまう・・」

ブログを読まれたある生徒さまから、

英検1級の単語は、覚えてもすぐに忘れてしまうのが悩みなんです・・

とのお声が。

難易度の高い単語となると、色々と工夫しても覚えるのに苦労しますよね。

私も英検1級受験時には、単語帳を3周してもうろ覚えだった単語が何個もあります。

例えば、fastidious

他の単語は記憶に定着してきたのに、なぜかこの単語だけはいつもピンとこない。

半ば諦めかけていましたが、そんな状況を救ってくれたのは

私が当時読んでいた小説のある登場人物でした。

人の感情や性格を表す単語は、小説によく出てくる

Jane Austen著『Pride and Prejudice』(邦訳では『高慢と偏見』)。

気難しく寡黙なお金持ちのダーシーと、貧乏だが聡明で芯のあるエリザベスが

反目し合いながらも惹かれ合うさまを描いた、イギリスの恋愛小説です。

皮肉めいた軽妙なセリフ回しに、くすっと笑わされる作品でもあります。

その、ダーシー。

社交の場として開かれたダンスパーティでも、そっけない不機嫌な態度を崩しません。

親友のビングリーも、ダーシーのあまりの態度に以下のように呆れてしまいます。

‘I would not be so fastidious as you are’, cried Bingley, …

Jane Austen著『Pride and Prejudice』、Vintage Classics P.12

この部分を読んで、気難しいダーシーの人物像とfastidiousの意味が紐づき、

ようやく「捉えた」感覚がありました。

英検1級の単語のうち、人の感情や性格を表す単語は小説によく出てきます。

私はダーシーのおかげで

fastidious(気難しい)、sullen(不機嫌な)、morose(不機嫌な)、reticent(寡黙な)

reserved(打ち解けない)

など感情に関わる単語を、小説の場面とともに覚えることができました。

インプットの量を増やして、「出会う」確率を上げよう

自分にとって相性の悪い単語を覚えるには、色々な場面で「出会う」ことが大事だと感じています。

新聞記事、小説、ラジオ、ドラマ、映画、チャット、SNS、ビジネス文書・・など。

生きた英語の中でもし見つけられたら、取っつきにくかった単語もぐっと身近に感じられますよね。

ご自身の好きなもので構いません。

インプットの量を増やして、「出会う」確率・回数を上げてみませんか?

ずっと覚えられなかった単語も、その1回で記憶に定着するかもしれませんよ。

\英語学習を始めたいと感じた方へ/

サービス紹介

ABOUT ME
Kazu
現役採用コンサル×英語コーチ。外資系企業の採用支援を歴任し、英検指導からTOEIC、英語プレゼン準備、外資系の採用面接対策まで幅広くサポートしているKazu先生。実践的な英語を学びたいなら、この先生!と今イチオシの講師です。