経験上、多くの人に共通してみられる、ある傾向、〔チャレンジ〕があります。
それは、主語を文頭に言う癖をつけることです。
日本語では、主語を省略することがあるので、頭の中で言いたい内容をそのまま、英語に変換すると主語が脱落することがあります。
英語の習得を始めて暫く続けていると、ある程度、話せるようになりますが、殆どの人が主語で苦労します。
英語の特性【必ず主語で始まる】
ここで、私たちが中学校で学んだ【5文型】を見てみると、
第1文型: 主語+動詞
第2文型: 主語+動詞+補語
第3文型: 主語+動詞+目的語
第4文型: 主語+動詞+目的語+目的語
第5文型: 主語+動詞+目的語+補語
と、全ての基本文型で【主語】で始まっていますね。
そして、【動詞】が続くことが分かります。
これが基本の語順です。
この語順で話さないと言いたいことが伝わらない、間違って伝わるなどの問題が発生します。
補足:
倒置など一部の英語では主語で始まらない事がありますが、ここでは英語学習の初心者の皆さん向けに記載しています。
英語と日本語の対比
一般的に、「英語は語順の言語」と言われます。
これに反して、日本語は、語順よりも、言葉をつなぐ助詞(て・に・を・は)を正確に使うことの方が重要な言語です。
英語では、動作の主体(主語)を、第一に表明して、その後で、何をするのか(動詞)、誰・何に対して(目的語)などの付加的情報を続けるという形となります。
小難しい話はこれくらいにして、実務的、つまり我々が英語をコミュニケーションの道具として使いこなすために必要な知見は何か、と言う話をします。
最も一般的で、頻繁に使う主語は、「私」(”I”)でしょう。
そこで、初心者の場合、何かを言う時、”I~” と言ってから、動詞を探すようになります。
「アイィ~~~(頭の中で動詞を探している)、likeゥ~~~」
これは、英語上達のプロセスであり、何も問題はありません。
ところが、いつも “I” では表現が限定されてしまいます。
時には “I” 以外の主語を使いたくなります。
しかし、これが出てこないのです。
ここでつまづく事があります。
ここを乗り越えるためには、「ネイティブは、どんな主語を使っているのか」を念頭に置いて、様々な文章や音声を注意して読み聞きすることです。
この努力を暫く続けると、動名詞、to不定詞、物事、”It” などを主語した文章を言うことができるようになります。
そして、相乗効果として、リスニング力も向上します。自分で言える主語が増えるとそれらを聞き取れるようになるからです。
補足:
リスニングでは、自分が発音できない音は聞き取れません。自分が言えるようになった単語・フレーズは、聞き取れるようになります。従って、リスニング力の向上で最も効果的な訓練はスピーキングなのです。
“I” 主語、卒業の勧め
私は、できるだけ早く “I” のみの主語使いを卒業して欲しいと考えています。
その理由は、いつまでも “I” ばかりでセンテンスを始めていると、
「この人、自己主張が強いわ」
と受け取られる可能性があるからです。
日本語でも、いつも「私は~」とか「私が~」と言う人は自分の事しか興味がない人なのだな、と思われてしまいますよね。
日本語と英語の特性を意識して〔訓練〕を続けていきましょう!
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主語で「I」を多用…。
こういう気づきがあると、別の表現を探すきっかけになりますね…!