はじめに
第3回では、英単語を長期記憶に定着させるための復習法を紹介しました。
英検3級では、単語の意味を知っているだけでなく、英文全体の内容を正確に読み取る力も必要です。長い英文を見ると難しく感じるかもしれませんが、まずは短い英文を正しく読む練習から始めれば大丈夫です。
今回は、リーディングの基本となる英文の読み方を解説します。
英文は「主語」と「動詞」を探す
英文を読むとき、最初に確認したいのは「誰が」「どうするのか」です。
たとえば、次の文を見てみましょう。
Tom plays soccer after school.
この文では、
- Tom:誰が(主語)
- plays:どうするのか(動詞)
- soccer:何を
- after school:いつ
という構造になっています。
日本語にすると「トムは放課後にサッカーをします」です。
英文を読むときは、最初からすべての単語を細かく訳そうとせず、まず主語と動詞を見つけましょう。
英文の基本的な語順を覚える
英語の基本的な語順は、次の形です。
主語 + 動詞 + 目的語
例を見てみましょう。
- I like music.
- She reads books.
- Ken plays tennis.
- We study English.
日本語では「私は音楽が好きです」のように、動詞が後ろに来ます。一方、英語では主語のすぐ後に動詞が来ることが多いので、語順に注意しましょう。
英文を読むときは、まず次のように区切ってみます。
She / reads / books.
彼女は / 読みます / 本を。
最初は日本語として不自然に感じても、英語の語順に慣れることが大切です。
be動詞と一般動詞を区別する
英検3級では、be動詞と一般動詞の使い分けがよく出題されます。
be動詞を使う文
I am a student.
私は生徒です。They are happy.
彼らは幸せです。
一般動詞を使う文
I play tennis.
私はテニスをします。They like music.
彼らは音楽が好きです。
be動詞の文では、主語の状態や身分などを表します。一般動詞の文では、動作や気持ちなどを表すことが多いです。
否定文や疑問文では形が変わるため、次の組み合わせを意識しましょう。
- I am not busy.
- I do not play soccer.
- Are you tired?
- Do you like dogs?
否定文では not に注目する
英文の意味を反対にする重要な語が not です。
I do not like coffee.
この文は「私はコーヒーが好きではありません」という意味です。
She is not at home.
この文は「彼女は家にいません」という意味です。
英文に not がある場合は、必ず見落とさないようにしましょう。問題文を急いで読むと、notを読み飛ばして意味を反対にしてしまうことがあります。
次のような短縮形にも注意が必要です。
- do not → don’t
- does not → doesn’t
- is not → isn’t
- are not → aren’t
- cannot → can’t
疑問文は最初の語を見る
疑問文では、文の最初に来る語が内容を理解する手がかりになります。
Yes / Noで答える疑問文
Do you play baseball?
「あなたは野球をしますか」という意味です。
疑問詞で始まる疑問文
- Who:誰
- What:何
- When:いつ
- Where:どこ
- Why:なぜ
- How:どのように、どのくらい
例:
Where does Anna live?
「アンナはどこに住んでいますか」という意味です。
When did you visit Kyoto?
「あなたはいつ京都を訪れましたか」という意味です。
疑問文を読んだら、まず文頭の疑問詞を確認しましょう。何を尋ねている文なのかが分かりやすくなります。
代名詞が何を指すか確認する
英文では、同じ名詞を何度も使わないために、代名詞が使われます。
- he:彼
- she:彼女
- it:それ
- they:彼ら、それら
- this:これ
- that:あれ、それ
- these:これら
- those:あれら
たとえば、次の文を見てみましょう。
Lisa has a new bag. She likes it very much.
この文では、
- She=Lisa
- it=a new bag
を指しています。
代名詞が出てきたら、「これは誰(何)のことだろう」と考えましょう。多くの場合、直前に出てきた人や物を指しています。
接続詞で文の関係をつかむ
英文の流れを理解するには、接続詞にも注目します。
- and:そして
- but:しかし
- because:なぜなら、〜だから
- so:だから
- when:〜するとき
- if:もし〜なら
例:
I was tired, so I went to bed early.
「私は疲れていたので、早く寝ました」という意味です。
Ken likes soccer, but his brother likes baseball.
「ケンはサッカーが好きですが、彼の兄(弟)は野球が好きです」という意味です。
接続詞の前後を比べると、英文の流れが分かりやすくなります。
知らない単語があっても止まらない
英文を読んでいると、知らない単語が出てくることがあります。そのたびに辞書を引いていると、文章全体の流れを見失ってしまいます。
知らない単語が出たら、まず次のことを考えましょう。
- その単語がなくても文の大まかな意味は分かるか
- 前後の文から意味を推測できるか
- 問題の答えに必要な単語か
たとえば、次の文で delicious の意味を知らなくても、
The cake was delicious, so Mary ate another piece.
「メアリーがもう一つ食べた」という内容から、deliciousは良い意味の言葉だと推測できます。
もちろん、重要な単語は後で確認しましょう。しかし、読んでいる途中で一語ごとに止まらないことが大切です。
英文に線を引いて読む
短い英文を読むときは、次のように印をつけると内容を整理しやすくなります。
- 主語に線を引く
- 動詞を丸で囲む
- 否定語に印をつける
- 時を表す語に線を引く
- 接続詞を囲む
例:
Tom ○plays soccer / after school.
この方法を続けると、英文の構造を見抜く力が身につきます。慣れてきたら、頭の中で同じ作業ができるようになります。
音読で英文の語順に慣れる
英文を正確に読むには、音読も効果的です。音読すると、英語の語順や文のまとまりを意識しやすくなります。
次の手順で練習してみましょう。
- 文の意味を確認する
- 音声を聞く
- 音声の後について読む
- 音声なしで読む
- 文を見ないで言ってみる
短い英文を毎日5〜10文音読するだけでも、読むスピードと理解力が少しずつ向上します。
今日からできる15分練習
1〜5分:英文の構造を確認する
短い英文を3〜5文選び、主語と動詞を探します。
6〜10分:意味を確認する
否定語、疑問詞、代名詞、接続詞に注意して、文の意味を読み取ります。
11〜15分:音読する
英文を3回以上声に出して読みます。余裕があれば、単語や主語を変えて別の文も作ってみましょう。
ミニ確認問題
次の英文を読んで、質問に答えましょう。
Mike was hungry, so he went to a restaurant.
He ordered a sandwich and some juice.
質問:Why did Mike go to a restaurant?
答えは次のとおりです。
Because he was hungry.
この問題では、soに注目すると、マイクがレストランへ行った理由を読み取れます。
今回のまとめ
短い英文を正確に読むためには、単語を一つずつ日本語に訳すだけでは不十分です。英文の構造や、文と文の関係を意識しましょう。
今回のポイントは次のとおりです。
- まず主語と動詞を探す
- 英語の基本語順に慣れる
- be動詞と一般動詞を区別する
- notや短縮形を見落とさない
- 疑問詞で質問の内容を判断する
- 代名詞が指すものを確認する
- 接続詞で文の流れをつかむ
- 知らない単語があっても、すぐに止まらない
- 音読で英文の語順に慣れる
次回は、英検3級のリーディングでよく出題される、会話文の読み方と答えの探し方を解説します。
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