すきま英語

第4回 短い英文を正確に読むための基本練習

はじめに

第3回では、英単語を長期記憶に定着させるための復習法を紹介しました。

英検3級では、単語の意味を知っているだけでなく、英文全体の内容を正確に読み取る力も必要です。長い英文を見ると難しく感じるかもしれませんが、まずは短い英文を正しく読む練習から始めれば大丈夫です。

今回は、リーディングの基本となる英文の読み方を解説します。

英文は「主語」と「動詞」を探す

英文を読むとき、最初に確認したいのは「誰が」「どうするのか」です。

たとえば、次の文を見てみましょう。

Tom plays soccer after school.

この文では、

  • Tom:誰が(主語)
  • plays:どうするのか(動詞)
  • soccer:何を
  • after school:いつ

という構造になっています。

日本語にすると「トムは放課後にサッカーをします」です。

英文を読むときは、最初からすべての単語を細かく訳そうとせず、まず主語と動詞を見つけましょう。

英文の基本的な語順を覚える

英語の基本的な語順は、次の形です。

主語 + 動詞 + 目的語

例を見てみましょう。

  • I like music.
  • She reads books.
  • Ken plays tennis.
  • We study English.

日本語では「私は音楽が好きです」のように、動詞が後ろに来ます。一方、英語では主語のすぐ後に動詞が来ることが多いので、語順に注意しましょう。

英文を読むときは、まず次のように区切ってみます。

She / reads / books.
彼女は / 読みます / 本を。

最初は日本語として不自然に感じても、英語の語順に慣れることが大切です。

be動詞と一般動詞を区別する

英検3級では、be動詞と一般動詞の使い分けがよく出題されます。

be動詞を使う文

I am a student.
私は生徒です。

They are happy.
彼らは幸せです。

一般動詞を使う文

I play tennis.
私はテニスをします。

They like music.
彼らは音楽が好きです。

be動詞の文では、主語の状態や身分などを表します。一般動詞の文では、動作や気持ちなどを表すことが多いです。

否定文や疑問文では形が変わるため、次の組み合わせを意識しましょう。

  • I am not busy.
  • I do not play soccer.
  • Are you tired?
  • Do you like dogs?

否定文では not に注目する

英文の意味を反対にする重要な語が not です。

I do not like coffee.

この文は「私はコーヒーが好きではありません」という意味です。

She is not at home.

この文は「彼女は家にいません」という意味です。

英文に not がある場合は、必ず見落とさないようにしましょう。問題文を急いで読むと、notを読み飛ばして意味を反対にしてしまうことがあります。

次のような短縮形にも注意が必要です。

  • do not → don’t
  • does not → doesn’t
  • is not → isn’t
  • are not → aren’t
  • cannot → can’t

疑問文は最初の語を見る

疑問文では、文の最初に来る語が内容を理解する手がかりになります。

Yes / Noで答える疑問文

Do you play baseball?

「あなたは野球をしますか」という意味です。

疑問詞で始まる疑問文

  • Who:誰
  • What:何
  • When:いつ
  • Where:どこ
  • Why:なぜ
  • How:どのように、どのくらい

例:

Where does Anna live?

「アンナはどこに住んでいますか」という意味です。

When did you visit Kyoto?

「あなたはいつ京都を訪れましたか」という意味です。

疑問文を読んだら、まず文頭の疑問詞を確認しましょう。何を尋ねている文なのかが分かりやすくなります。

代名詞が何を指すか確認する

英文では、同じ名詞を何度も使わないために、代名詞が使われます。

  • he:彼
  • she:彼女
  • it:それ
  • they:彼ら、それら
  • this:これ
  • that:あれ、それ
  • these:これら
  • those:あれら

たとえば、次の文を見てみましょう。

Lisa has a new bag. She likes it very much.

この文では、

  • She=Lisa
  • it=a new bag

を指しています。

代名詞が出てきたら、「これは誰(何)のことだろう」と考えましょう。多くの場合、直前に出てきた人や物を指しています。

接続詞で文の関係をつかむ

英文の流れを理解するには、接続詞にも注目します。

  • and:そして
  • but:しかし
  • because:なぜなら、〜だから
  • so:だから
  • when:〜するとき
  • if:もし〜なら

例:

I was tired, so I went to bed early.

「私は疲れていたので、早く寝ました」という意味です。

Ken likes soccer, but his brother likes baseball.

「ケンはサッカーが好きですが、彼の兄(弟)は野球が好きです」という意味です。

接続詞の前後を比べると、英文の流れが分かりやすくなります。

知らない単語があっても止まらない

英文を読んでいると、知らない単語が出てくることがあります。そのたびに辞書を引いていると、文章全体の流れを見失ってしまいます。

知らない単語が出たら、まず次のことを考えましょう。

  1. その単語がなくても文の大まかな意味は分かるか
  2. 前後の文から意味を推測できるか
  3. 問題の答えに必要な単語か

たとえば、次の文で delicious の意味を知らなくても、

The cake was delicious, so Mary ate another piece.

「メアリーがもう一つ食べた」という内容から、deliciousは良い意味の言葉だと推測できます。

もちろん、重要な単語は後で確認しましょう。しかし、読んでいる途中で一語ごとに止まらないことが大切です。

英文に線を引いて読む

短い英文を読むときは、次のように印をつけると内容を整理しやすくなります。

  • 主語に線を引く
  • 動詞を丸で囲む
  • 否定語に印をつける
  • 時を表す語に線を引く
  • 接続詞を囲む

例:

Tom ○plays soccer / after school.

この方法を続けると、英文の構造を見抜く力が身につきます。慣れてきたら、頭の中で同じ作業ができるようになります。

音読で英文の語順に慣れる

英文を正確に読むには、音読も効果的です。音読すると、英語の語順や文のまとまりを意識しやすくなります。

次の手順で練習してみましょう。

  1. 文の意味を確認する
  2. 音声を聞く
  3. 音声の後について読む
  4. 音声なしで読む
  5. 文を見ないで言ってみる

短い英文を毎日5〜10文音読するだけでも、読むスピードと理解力が少しずつ向上します。

今日からできる15分練習

1〜5分:英文の構造を確認する

短い英文を3〜5文選び、主語と動詞を探します。

6〜10分:意味を確認する

否定語、疑問詞、代名詞、接続詞に注意して、文の意味を読み取ります。

11〜15分:音読する

英文を3回以上声に出して読みます。余裕があれば、単語や主語を変えて別の文も作ってみましょう。

ミニ確認問題

次の英文を読んで、質問に答えましょう。

Mike was hungry, so he went to a restaurant.
He ordered a sandwich and some juice.

質問:Why did Mike go to a restaurant?

答えは次のとおりです。

Because he was hungry.

この問題では、soに注目すると、マイクがレストランへ行った理由を読み取れます。

今回のまとめ

短い英文を正確に読むためには、単語を一つずつ日本語に訳すだけでは不十分です。英文の構造や、文と文の関係を意識しましょう。

今回のポイントは次のとおりです。

  • まず主語と動詞を探す
  • 英語の基本語順に慣れる
  • be動詞と一般動詞を区別する
  • notや短縮形を見落とさない
  • 疑問詞で質問の内容を判断する
  • 代名詞が指すものを確認する
  • 接続詞で文の流れをつかむ
  • 知らない単語があっても、すぐに止まらない
  • 音読で英文の語順に慣れる

次回は、英検3級のリーディングでよく出題される、会話文の読み方と答えの探し方を解説します。

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ABOUT ME
マリリン
オーストラリアのメルボルン在住25年の英語講師、マリリンです。イギリスのロンドン、アメリカのロサンゼルスにも留学していました。英語学習、海外生活、異文化、いろんな情報を皆さんとシェアしていきたいと思いますので、どうかよろしくお願いします!