さて、今回はちょっと休憩して「発音」についてお話しさせて下さい。
日本で生まれた私たちは、日本語は耳から覚えました。
耳で聞いたことをコピーして言えるようになるまで、ざっくり2年ほどかかり(2歳?)
目で見てわかるようになるのにさらに3〜4年を要しました(小学校入学)
でも英語は違いましたよね? 中学1年に、いきなり教科書で目から入った人が大半じゃないでしょうか。
耳はかなり後追いで、ネイティブの英語を初耳したときは、まるっきり脳が拒否したんじゃないでしょうか?
英文法と英音法の両輪で英語は動く!
「脳トレのための英語」「読む&書くだけの英語」があなたの最終ゴールなら、それでも全く問題ありません。
でも英語で「聞く&話す」ことができることを目標にしているなら、発音は必須です。
「英文法」と「英音法」の2つが両輪となって、初めて英語が現実として動き始めるのです。
「発音なんて必要ないよ。ネイティブはそもそも発音記号なんて考えてないでしょ」
って言う人がたまにいますが、母国語と外国語の習得方法が同じはずがありません。
ネイティブと同じ方法で習得したい人は、ネイティブと同じくらいの英語に浸かる時間を費やします。
かくゆう私が、そうでした😭
海外に住んで25年以上になりますが、今頃になってやっと発音の大切さを実感しています。
もっと早く真剣に向き合えばよかった、と。
英語圏に住んでいるので、ネイティブの英語と、オンラインで聞く日本人学習者さんとの発音のギャップがよくわかります。
あんまりかけ離れているとついつい直したくなりますが「基礎英文法」のレッスン中にあんまり時間をかけるわけにもいかず、心はブランコのように揺れています。
逆に、文法がしっかりしていると、発音の足りないところを補ってくれます。
例えば、ちょっと大袈裟な例を挙げると、ほとんどの日本人が海外で苦労する「サラダ」の発音。
レストランで、”Can I have a サラダ?” と言っても、ウェイターはキョトン。
そこで英語力があれば、I’d like a dish with a lot of vegetables(野菜がたくさん入ったメニュー)などどジェスチャーを交えて説明すれば、大体わかってくれるでしょう。
でも発音が良ければ、saladの一語で通じるんですよ!
この効率の良さは、決して侮れません。
ちなみにサラダは、サラッ(d)のようにdの発音がほとんど聞こえないので、daと余計なaをくっ付けてしまうと、まず理解してもらえません😅
全ての音に母音がつくのがデフォルトの日本語とは全く違いますね。
発音は文法や単語と違って、知識よりスキル。
🏋️口、舌、肺、腹筋を使って、マッスルメモリーを身につけていくしかありません。
でも身近な音から少しずつ身につけていくと、英語が通じる喜びが速攻で味わえます。
速攻で今日から改善できること
ダラダラと説明されなくても発音の大切は実感してるよ〜!
と思ってる人も多いと思います。
もしネイティブとの会話の経験がある方ならそうですよね?
ではすぐに始められることを3選挙げてみましょう。
①音を切らずに、できるだけつなげる
例えば、Put it in. なら
プット・イット・イン と単語で切るのは日本流。
英語なら、プッティティン と繋げて読みます。これをスペルを見ながら5回繰り返して言ってみてください。つながって読んでるのが実感できますね?
②Oを「オー」じゃなくて「オゥ」と読む
例えば、No!は「ノー」ではなく「ノゥ」です。
日本語のクセで、伸ばさないようにしましょう。
私たちは「王監督」を「オー監督」って発音したり、
「英語の先生」を「え〜ごのセンセ〜」って伸ばす癖がありますよね?
なぜなら、楽だから😆
わざわざ「えいごのせんせい」って「い」をきっちり発音する方が不自然にさえ聞こえます。
でもこれを英語でも使ってしまって、Oを「おー」と伸ばさないように。
Oは「オゥ」と発音してみましょう。グッと英語らしい音になります👍
③重要な内容はゆっくり、それ以外はサッと読む
内容を左右するような単語はゆっくり、それ以外の単語(前置詞とか冠詞)は逆に弱めに。
例えば、I went to the shop.
あなたなら、どこが大切だと思いますか?
行ったのがお店なので、went と shop(代名詞は基本的に弱いです)
このwent, shop を強めに発音して、あとは弱めに曖昧に!
逆に、to theは、かなり弱めに「トゥザ」って感じです。
このくらいなら、今日から意識できそうですか?
こんなふうに少しずつでも発音に注意しながら発声していくようにしてみましょう。
やがてあなたの発音がだんだん通じやすく、そしてネイティブの英語も耳に入ってくるようになりますよ!
頑張りましょう🤞

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