今回は可算名詞の中の「集合名詞」から学んでいきましょう。

ひとつひとつの形がはっきりしていて、それゆえ1つ、2つと数えられるものが「可算名詞」と前回お話ししました。
可算名詞の集合名詞
その可算名詞の中には1つのグループ、ひとかたまりの呼び方もあります。
それがこの表にあるように、家族・スタッフ・聴衆・乗組員のような「集合名詞」です。
例えば、自分のお母さんを紹介する時は普通、「私の母です」ですよね。
親、兄弟みんな揃ってはじめて「私の家族です」が普通です。
集合名詞とは、このようにグループの名詞でしかも可算名詞と言うことは、グループが2つなら two families と複数形になることは理解しやすいですね。
例えば、A家とB家だと、two families になります。
ところが、もう少し複雑なことに、1つのfamilyでも見方によって単数・複数のどちらにもなることがあるんです。
この表の例にあるように、家族を1つのカタマリとして見るときは My family is large ですし、家族一人一人の顔を浮かべながら言う時は、My family are all well のように複数形になります。
その場合はこの例文のように、all がつくことがほとんどです。
ポイントは、一人一人の顔が浮かんでいたら=複数、ひとかたまり=単数 です。
また可算名詞でも、常に複数形なのが、the police(警察の組織/グループ)cattle(牧場で飼われている畜牛など)です。
The policeを「警察官」と間違って訳す人が多いので注意してください。
皆さんもよく知っている、people (人々)や children(子供達)と同じ仲間です。
ちなみに、これらの名詞が単数なら、police officer(警察官), cow(牛), person(人), child(子供)になります。それぞれ前に a がつきますよ😊
不可算名詞の集合名詞
さて、ここから不可算名詞に突入していきます😆
上の表をよくみていただくとわかりますが、集合名詞には不可算名詞(数えられない名詞)もあるんです。
ここで、ひとつとっても重要なことを確認したいと思います。
「数えられない」ということは複数形にならない、つまり単数形のみ!ということです。
可算名詞だと、単数複数の両方の可能性がありますが、不可算名詞は単数一択なんですね。
なので不可算名詞の集合名詞は、たくさんあっても常に単数ということです。
さっき紹介した、家族とかスタッフとか、ひとりひとりの顔が浮かばない!
基本的にグループでも、生き物ではなくて、物の集合体です。
例えば、furniture(家具)というのは、椅子とか机とかタンスとかをまとめて言った名前ですね。
そして、baggage(荷物)というのは、スーツケースやバックパックやハンドバックなどの総称です。
これらは常に同じグループのものをまとめて言うときだけ使う言葉なので、一つ一つのことを指す場合はその普通名詞に戻るだけですね。
椅子ならchairで、机ならdeskのように。
では、数えられない不可算名詞でも数えないといけないときはどうするのか?
例えば、いちばんよく使われるのが、飛行機に乗る時の手荷物制限です。
「手荷物はおひとり様2点まで」ってよく聞く表現ですね。
その場合は a piece of 不可算名詞 になります。
a piece of baggage で1つの荷物、two pieces of baggage で2つの荷物です。
baggageのところは決して複数形にはならないことに注意しましょう!
pieceはひとかけら、一切れのことですが、本来数えられない不可算名詞を数えるときによく使われます。
では、次回から不可算名詞についてさらに詳しく勉強していきましょう!

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