では前回の第1、第2に続いて、今回は第3文型に入っていきますね。
文型というのは、単語やイディオムと同じくそれ自体に意味があって、それを理解しておくことで英語の意味のフォーマットがわかるという、とても便利なものです。
文型を左右するのは、司令官の動詞で、動詞の種類によって5つのパターンがあるといっても過言ではありません。
第1のパターンが「Sが自分でやる自動詞」独房で何の差し入れもなくできる動作(変な例えですいません!)はすべて自動詞ですね、横になる、立つ、歩く、寝る、笑う、泣く、など。
第2のパターンは「Sの中身、状態を説明する状態動詞」で代表選手はBe動詞でした。
Be動詞の他にも、look(〜のように見える)とかsound(〜のように聞こえる)とかseem(〜のようだ)も使えますが、beだと、〜のようだじゃなくて、ズバリ!こうだ!100% イコールなんですね。
そしていよいよ第3の型で登場するのが、圧倒的大多数の「他動詞」
自動詞が「Sが自分でする動き」に対して、他動詞は「Sが他の何かに対してする動き」です。所詮、一人で出来ることって限られてますよね。
極端な例えですが、「独房で何の差し入れもなく出来る動作」と「独房から出て自由に出来る動作」を比べたら、圧倒的に後者の方が行動範囲が違います(重ね重ね、酷い例えですいません🙇♀️)
ではテキストを見てみましょう!

第3文型:Sから出たV(動き)がOに向けられる。
この動詞には必ず対象となるO(目的語)が必要です。
対象となるには、飾り言葉:メイクさんや大道具小道具役の修飾語(形容詞&副詞)では無理なので、役者としての名詞しかなれません。
My aunt bought a magazine. では「私のおばさん」が主人公Sで、動きは「買った」ですね。
ここで終われば、私の叔母さんが買った。となって、聞いてる人は「何を???」と聞き返したくなってしまいます。
買った対象の 「雑誌」がを聞いてはじめて納得できます。
つまり[buy]という動作は、買うものがあってはじめて出来る動作なので、他動詞ということです。
隣には必ずその答えの名詞が来ます。
上の表では「SがOにVする」となっていますが、日本語はとても複雑な構文をとるので、ここでは「叔母さんが雑誌を買った」に、「私はテニスをする」というように文章ごとに若干調節が必要になります。
ただ、根っこの意味は1つで、Sからできた動きがOにぶつかるイメージです。Oなしでは、Sの動作は「空振り」で不自然な感じです。
ではここで、問題です。run は自動詞?他動詞?
正解は文型による、です。
I run every day. ならevery day がSVのとなりに「時間の追加情報(副詞)」が来ているので、SVで完結してます。
つまり「私は走る」という自己完結した文章に「毎日」とおまけ情報が来てるので、自動詞。
I run a small cafe. なら「a small cafe(一件の小さなカフェ)が来ていて、これは明らかに名詞ですね。
ということは、runする対象のOが来ているので、「私は走る」では意味が通じません。
SVOの第3の型ということは、「私がカフェをrunする」ってことだよね?とが想像できます。
実はrunには「走らせる」の他動詞の意味もあって、「走る」の原義は「同じ速度で動く」なので、「カフェと同じ速度で動かす」=経営する、という意味になります。
文型の意味がわかる、ということは、このような考え方ができるようになることなんですね。ということで第3文型でした。

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