シェィンの英音法
ここでのレッスンは、英語で自由に会話する「フリートーク」でも、英文法を学ぶ授業でもありません。英語の発音そのものを、体系的に、学びやすい形で身につけていただくレッスンです。
Phonicsと英語音の違い
Phonics(フォニックス)は、英語の「音」そのものを学ぶものではなく、英語の音とスペリングの関係性を学ぶものです。つまりPhonicsを学ぶ段階では、すでに英語の音を正しく知っている必要があります。
英語には26文字のアルファベットがあり、この26文字を知っていればすべての英単語を書き表すことができます。しかし、英語の「音」は26個どころではありません。
そもそもA(エイ)、B(ビー)、C(シー)というのは文字の名称であって、文字の音そのものではありません(一部、名称に音が含まれる文字もあります)。日本語の場合、文字の名称と音がほぼ一致しますが、英語はそうではないのです。
英語は日本語のような「一文字一音」の言語ではなく、一つの文字が複数の音を持ったり、二重母音・二重子音が存在したりします。そのため、実際に使われている英語の音の数は、アルファベットの26文字よりもはるかに多く、基本的な英語音は約42〜48音あるといわれています。
なぜ英語音を学ぶ必要があるのか
日本語を母語とする方は、五十音をすべて把握しているからこそ、五十音で構成された言葉であれば聞き取り、発音することができます(意味を理解することとはまた別の話です)。
これと同じように、英語で使われる音をすべて正しく把握し、それらの音だけを用いて英語らしい発声ができるようになれば、その響きに慣れた聞き手にとって、格段に伝わりやすい発音になります。
ただし、英語の発音は世界共通ではありません。イギリス、アメリカ、オーストラリアなどで発音が異なります。そのため英語発音を学ぶ際は、一つの発音体系(イギリス発音、アメリカ発音、オーストラリア発音など)に絞って学習することをお勧めします。
ワールドトークでの指導歴は、今年9月で15年目を迎えます。1982年に中学校を卒業後、単身渡米して以来、2026年で海外生活44年目となります。ニューヨークで20年、ミャンマーで6年、そして現在のフロリダで18年を過ごしてきました。
15歳でニューヨーク市内の高校に留学しましたが、中学3年間で学んだ英語は現地で全く通じず、そのたびに恥ずかしさを感じ、次第に話すことが怖くなっていきました。そんな中、相手の話し方やリズム、アクセントを真似てみると、通じやすくなることに気づき、少しずつ会話が成り立つようになっていったのです。
それでも曖昧で自信のない発音をすると必ず "What?" と聞き返され、その悔しさから「聞き返されない発音」を身につけたいと思うようになり、本格的に英語音の研究を始めました。その結果、自分でも納得のいく発音ができるようになり、英語を話すことに自信を持てるようになりました。
誤解のないようにお伝えしたいのですが、これは「ネイティブのような発音になった」という感覚ではありません。英語の音を体系的に学んだことで、自分の発音が相手にとって理解可能な、想定内の英語音になったという実感です。不思議なことに、文法で苦労した記憶はほとんどありません。アメリカでは発音を褒められることは多くありましたが、文法の正確さを褒められたことは一度もありませんでした。
ミャンマー在住時代には現地で語学学校を開設し、地元の子どもたちや駐在員の子供に英語音・フォニックスを指導するかたわら、独自の英語発音矯正教材「シェィンの英音法」を開発するに至りました。
英語は日本語とはまったく異なる言語であり、アクセント(ストレス)とリズムを何より重視します。本来、英語の音は言語習得の最初の段階で、意識せぬうちに自然と身につけていくものであり、この英語音の知識なしに発音の向上はあり得ないというのが、私の一貫した考えです。
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