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インプット量を増やす

 

お陰様で3回目のブログは、語学学習で行き詰っている方々にお話したいことです。中学英語をやり直したいのに、テキストをやっていてまた同じところでつまずいてしまっている人。文法問題は解けるけれども、相変わらずネイティブスピーカーとのコミュニケーションがうまく行かないなあと感じる人。

 

こんな壁を感じた時はぜひ、「インプット」量を増やしましょう!

 

日本にいると、翻訳や通訳も大変ハイクオリティですから外国語ができなくてもあまり不便は感じません。テレビをつけても日本語。海外小説も日本語。そのため、私たちはそもそも英語のインプット量(耳や目から取り込む英語情報の量)が圧倒的に少ないのです。

 

インプットというとリスニングを思い浮かべる方が多いと思います。CD教材を始めポッドキャストや動画、無料のサイトなど、現在では様々な教材が手に入りやすくなりました。多聴もいいですが、数分程度のものを精聴することで、耳を鍛え単語や言い回しに親しむことが出来ます。

 

インプットにはもちろんReading=「読む」も入ります。辞書なしで読んでも7,8割わかるくらいのレベルがよいでしょう。レベル別に読める読み物もいいですが、6~7歳対象のものでもかなり手ごわく感じる方がいるかもしれません。それは、自然で日常的な英語表現が使われているからです。

例えば以下のようなセリフはどうでしょう?

“The house is a mess. We must tidy up.”

“I never want another walk.” (ともに”The Big Breakfast” by Roderick Hunt and David Hunt)

聞きなれない単語があったかもしれません。日本語に訳せない、と感じるセンテンスがあったかもしれません。でも、絵がある場合はそれを頼りに推測しながら読む力が見に付きます。そもそも、和訳する必要ありませんしね!

 

インターネットにはフリーで見られる絵本や動画も沢山出ていますので、自分の好みに合ったサイトで読んでみるのもいいでしょう。キッズ向けのサイトでもかなり読みごたえがありますよ!

 

以上、おすすめの教材やサイトについては各講師にお尋ねください。

 

さて、

リスニングもリーディングも心配なのは「全部わからないとダメ!」と思い込んでしまうことです。前述のように理解できるのは7~8割でも、内容が把握できていれば十分です。この大雑把さが「英語を聞いて、とっさに反応する」スキルを鍛えてくれます。

 

同じ表現と何回も出会うこと

たくさんインプットしている人ははっきり言ってトクをしています。なぜなら覚えられないと思っていた表現にも何回も遭遇する可能性があるからです。この「出会いの頻度」が表現をマスターする近道です。何度もいろんな文脈で遭遇するおかげで、「ああ、これはこんな時に使うんだなあ」という感覚が身についてくるからです。

 

単語集で覚えるより、楽な気がしませんか?

 

最近の話ですが、英語の基礎がない学生さんに英会話指導をしていました。

中1からつまずいていたようです。

さて、どのように指導しようか。

これがその方のメニューの一例です:

①small talkの表現をチャンツで練習

②文法の学習

③既習事項が入った、短いパッセージのreading

④絵本のlistening & reading

以上をぐるぐる毎回繰り返していました。

なぜでしょうか。

面倒ですが、ちょっとレッスン内容をのぞいていただくとこんな感じです:

 

例えば文法事項では現在進行形を学習しているとします。

それと前後してsmall talkの表現に”Do you think it’s going to rain today?”が登場します。

readingではこれまでに学習した過去形の動詞が出てくる、という具合です。

場合によってはsmall talkのチャンツに”I haven’t decided yet”(まだ決めてないの)という現在完了の文が出てくる場合があります。

「まだ習っていないから」と避けたりはしません。よく使う定型文なので、これはこのまま練習します。そのうち、文法の学習で登場したときには「あ、これ知ってる♪」と思ってもらえるからです。

 

こんなことを1年近く続けていくうち、この方は英検4級受験も視野に入る様になってきました。

 

何故、このレッスン内容をご紹介したかというと、「出会いの頻度」が学習の質を左右するから。レッスンではある程度意図的にやっているわけですが、これは私たちが自分で学習するときも同じです。定型表現はある程度そのまま覚えてしまう、文法で自信がない箇所をよく勉強する(レッスンでどんどん質問してもいいですね)、ちょっとがんばったら分かるレベルの素材を聞いたり読んだりする。この繰り返しで「出会いの頻度」をぐっと上げることが出来ます。「自分のコーチは自分!」というつもりで意図的な学習を心掛けてください。

 

ただ「忙しいのに、そんなことやってられません!!

ですよね・・・。

そんな時は週ごとにやることをあらかじめ決めておかれるとよいと思います。今週は文法に集中、来週はこのリスニングサイトを聞く、再来週はこの記事を読んでみようか、で十分です。

 

あとは目標を明確にすること。私は年齢相応の内容の小説を原書で楽しめることが目標でした。今は随分楽しめるようになっていますが、やはり母国語の小説を読むよりは遅読だと思います。なので、なが~いこと楽しめる安上がりな趣味としてはおすすめです♪

 

次回は、母国語の力が英語に与える影響について、お話したいと思います。